ほけんのホント相談事例から考える保険の見直し!~住宅購入や教育費について考える30代男性のケース~

公開日:2020-03-11 (更新日:2020-09-30)

 本当に信頼できる保険の相談方法】シリーズ Vol.4

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保険は一度入ってしまえばずっと安心、という訳ではありません。加入時にはぴったりのプランでも、数年経って家族構成や住居の状況が変わることで見直しが必要になるケースが多くあります。
 

この記事では、子供の誕生や住宅の購入など、ある程度具体的なライフプランが固まりつつある30代男性の保険相談事例を取り上げていきます。特に保険は今のままでいいのか、どんなポイントに気をつけて見直せばいいのかなど、気になる人は参考にしてみてください。

1. 35歳、未就学児が2人。保険は今のままで大丈夫?

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今回の相談者は、35歳・会社員のAさんです。
「実は、数年以内を目途にマイホームの購入を考えています。来年で下の子が幼稚園に上がるので、妻も扶養内で働きに出る予定です。住宅購入資金を考えているうちに、子供たち2人の教育費は大丈夫なのか気になってしまって…。そういえば、結婚して以来、生命保険を見直していないことも気がかりです。この機会に、今のままで大丈夫なのか確認したいと思っています」

 

まず、Aさんが加入している保険の内容を確認してみましょう。
 

  • 加入している保険:
  • ・結婚した時に加入した定期付終身保険。15年更新で死亡保障3000万、医療保障日額10000円。
  • ・子供2人分の学資保険。児童手当をそのまま積み立てている。


すべて合わせると、月の保険料は約45000円とのことでした。
 

2. 家族への保障が不足している可能性あり。保険の見直しが必要

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結婚以来、保険を見直していないというAさんでしたが、現在の保障内容では気になるポイントが2つあります。具体的に見ていきましょう。
 

2-1. 子供が小さいうちほど、死亡保障は手厚くしたい

保険で家族への保障を考える場合、子供が大学を卒業するタイミングまでが大きな保障を必要とする区切りとなります。つまり、大学卒業までの期間が長い子供が小さいうちほど世帯主の経済的な責任は重大。死亡保障を手厚くする必要があります。
 

もし、今Aさんに万一があった場合、残された家族が毎月受け取れる遺族年金は約11万円です。現在加入している保険から3000万円が支払われますが、下の子供が大学を卒業するまでの19年間で割ると、ひと月に使えるのは約13万円。家賃や生活費、教育費を考えると不足していることが分かります。
 

また、現状では学資保険に加入しているため、大学進学用の費用は確保できています。しかし、世帯主に万一のことがあった場合は、生活が苦しくなって大学進学を待たずに学資保険を解約しなければいけなくなるというケースも想定されます。学資保険を大切にとっておくためにも、死亡保障の上乗せは必要です。
 

2-2. 更新型の保険は年齢が上がるほど保険料が高額に

もうひとつ気になるのは、現在加入している保険が更新型だという点です。保険は、年齢ごとの疾病のリスクに応じて保険料が変わります。加入した時はまだ20代だったため保険料がおさえられていますが、この先はどんどん保険料が上がっていきます。住宅購入や進学のタイミングなど、お金がかかる時期に保険料が上がることは避けたいところです。
 

3. 見直し後のおすすめプラン

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これまでの問題点をふまえて、Aさんの保険の見直しプランを紹介します。
 

  • ・収入保障保険:年金月額20万円(保険期間は60歳まで)、保険料は毎月約5500円
  • ・終身医療保険:日額10000円(保険料払込期間は60歳まで)、保険料は毎月約6300円
  • ・学資保険はそのまま、保険料は毎月15000円×2人分


見直したことでトータルの毎月の保険料は約45000円→約41800円
 

まずは、定期付終身保険を解約し、代わりに収入保障保険に加入します。マイホームを購入する際には団体信用生命保険に加入するため、購入後に万一のことがあるとローンが返済され、家族の住居を確保することができます。しかし、現状は賃貸のため、マイホームを購入するまではしっかりとした保障を準備しておきましょう。
 

総務省の調査(家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 )によると、2019年度の2人以上の世帯の生活費は1か月あたり293,379円となっています。収入保障保険の年金月額は、遺族年金と足してこの金額をカバーできる額に設定しました。奥様がフルタイムで働ける場合は月額を下げて保険料を抑えることも可能です。万一の場合は生活レベルをどうするのかなど、一度家族会議を開いて話し合っておきましょう。
 

次に、医療保険を終身タイプのものに加入します。更新型の保険料の安さも魅力ですが、既往症によっては見直しが難しくなることもあるのが怖いところ。今加入できるのであれば、医療保障は終身タイプにしておくと安心です。
 

4. 保険はライフプランに合わせて見直しを

Aさん「家族への保障が十分に備えられて、しかも保険料が下がったのでとても満足です。思えば、前回の契約時は子供の人数やマイホームの購入もあまり頭になく、勧めてもらったプランをそのまま契約してしまったような…。何となく加入している保険でしたが、いろいろなリスクを知ってその対策を立てることで満足度が上がりました!相談して良かったです。」
 

相談者のAさんは、将来のビジョンをしっかり見通せるようになったことで、自分にぴったりの保険を選びやすくなったようです。保険は、今回のAさんのようにライフプランの変化に合わせて準備しておくと安心ですよ。しばらく保険を見直していない!という人は、ファイナンシャルアドバイザーなどの専門家に相談してみてもいいですね。

 

記事内容は執筆時点(2020年03月)のものです。最新の内容をご確認ください。

 

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執筆者情報
星野 有可

星野 有可
フリーライター  2級FP技能士。早稲田大学を卒業後、大手保険会社に入社し、法人営業・代理店営業を経験。ファイナンシャルプランナーとしての実地を踏む。
出産・子育てをきっかけに退職したのち、2017年にライターとして独立。金融・保険分野を中心に、さまざまなメディアで数多くの記事を執筆している。


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