ほけんのホント相談事例から考える保険の見直し!~病気と老後に備える40代男性のケース~

公開日:2020-03-12

 本当に信頼できる保険の相談方法】シリーズ Vol.5

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40代は収入が安定してくるころで、すでにマイホームを購入した、子供の進路が少しずつ決まり始めてきたという人も多いのではないでしょうか。一方、老後の生活や健康が気になる時期でもあります。40代になると保険料が上がるため、今後の収支バランスを考えて保険の見直しをするのがおすすめです。
 

今回は保険の見直しをしたいという40代の相談者に対し、FPの資格を持つ筆者が保険見直しのアドバイスを行います。ぜひ参考にしてください。
 

1. 今回の相談ケース(43歳男性・持ち家あり・子供1人)

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今回の相談者は結婚15年目の43歳会社員(課長)です。子供は1人(14歳)でマイホームを持っています。
 

相談者「収入もそれなりに安定し、中学2年生になる子供の高校受験やその先の大学受験といった進路についても少しずつ決まり始めています。しかしそのような中で、月々の保険料が高く、とくに40歳を過ぎてから保険料が上がりました。また、病気や老後の生活も気になり始めたので、そろそろ保険の見直しをしたいと思っています。」
 

相談者が現在加入している保険は、更新型の定期付終身保険でした。保障内容は以下の通りです。
 


  • ・死亡保障 5000万円
  • ・入院給付金額 日額 5000円
  • ・手術給付金額 5・10・20万円
  • ・払込期間 65歳
  • ・月払保険料    25000円

 

定期付終身保険とは終身保険に定期保険が上乗せされた生命保険です。保険料払込期間まで定期保険特約が続く「全期型」と、10年や15年など一定期間で更新を迎える「更新型」の2種類があります。
 

更新型は、更新のタイミングで定期保険特約部分の保険料が見直されます。更新時の年齢によって保険料が計算されるため、年齢が上がるほど保険料は高くなるのが一般的です。
 

2. 生命保険の見直しについて

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まずは死亡保障から見ていきましょう。子供が小さいときは大きな保障が必要なので、生命保険の死亡保障金額は高めに設定しておきたいものです。今回の相談者の死亡保障5000万円という金額は、子供が小さいときに加入する保険としては妥当でしょう。
 

しかし、子供が成長するにつれて用意しておきたい教育費は減っていきます。今回の見直しによって保障金額を下げてみましょう。
 

相談者「それでは今加入している保険の死亡保障を下げたほうがいいですか?それとも新しく入り直したほうがいいでしょうか?」
 

おすすめなのは「逓減(ていげん)型定期保険」や「収入保障保険」に加入することです。どちらも保障金額が徐々に減っていく保険で、一般的な定期保険のように都度見直しをする手間がかかりません
 

相談者「そういう保険があるんですね。違いは何ですか?」
 

逓減定期保険と収入保障保険の違いは保険金の受け取り方です。逓減型定期保険は被保険者が死亡や高度障害状態になったときに保険金を一括で受け取ります。一方、収入保障保険は死亡や高度障害状態になった場合年金のように毎月保険金を受け取る形式です(一括で受け取ることもできますが総額が低くなる恐れがあります)。
 

相談者「なるほど。それでは今入っている定期付終身保険の保障金額を下げるよりも、逓減型定期保険や収入保障保険に入り直したほうがよさそうですね。とくに収入保障保険のほうに興味があるので、収入保障保険を検討したいと思います」
 

3. 医療保険・がん保険の見直しについて

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40代になると体の変化や病気が心配になります。病気やケガの入院・手術には医療保険で備えましょう。また、がんへのリスクに備えるならがん保険もおすすめです。
 

相談者「医療保険については、今入っている保険だと65歳で保障がなくなってしまうようです。どうすればいいでしょうか?」
 

一生涯の保障がほしいなら、終身型の医療保険がいいでしょう。医療保険は終身型と更新型があります。終身型は保障が一生涯続く保険で、更新型は一定期間ごとに更新される保険です。更新型は更新のたびに保険の見直しができますが、保険料が上がります。更新できる年齢に上限があることが多く、高齢になると保障がなくなってしまうことも多いです。
 

終身型は保険期間中の保険料が一定で、一生涯保障されるのがメリットです。ただし保険料は更新型より高く、保険の見直しがしづらいことを知っておきましょう
 

相談者「それではがん保険はどうすればいいでしょうか。入ったほうがいいですか?」
 

がんになったときは医療保険からも保険金を受け取れますが、治療が長引きやすいので心配なようであれば検討してみてください。がん保険にはがんと診断されたときに受け取れる診断給付金がついている保険や、1入院あたりの支払限度日数が無制限の保険など保障が手厚いものがたくさんあります。
 

さまざまな病気のなかでもがんにかかるのが心配な人、医療保険には加入しないががんだけには備えたい人におすすめです。
 

相談者「保障が一生涯続く終身型の医療保険だと安心ですね。がんへの備えは終身型の医療保険で対処しようと思います。」
 

4. 保険での老後の備えについて

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40代はそろそろ老後の資金についても考えたい時期です。現在は住宅ローンや子供の教育費の支払もあるので、少しずつ保険で準備してみてはいかがでしょうか。
 

相談者「保険で老後に備える場合、どんな保険がいいですか?」
 

おすすめは貯蓄性のある「個人年金保険」や「低解約返戻金型終身保険」です。個人年金保険とは公的年金だけでは不足する部分を補う私的年金のこと。契約時に設定した年齢に達したら、一時金または年金形式で保険金を受け取ります。
 

低解約返戻金型終身保険は、通常の終身保険よりも貯蓄性に優れた保険です。解約返戻金が低めに設定されているため保険料が安く、保険料払込終了後に解約することでまとまった額の解約返戻金を受け取れます。契約期間中は一般的な終身保険と同じく死亡・高度障害保障があり、貯蓄をしながら保障を得られるのです。
 

5. 保険相談後の結果

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保険相談の結果、今回の相談者は以下のように保険の見直しをしました。
 


  • 見直し前:
  • 定期付終身保険(更新型)
  • ・死亡保障 5000万円
  • ・入院給付金額 日額 5000円
  • ・手術給付金額 5・10・20万円
  • ・払込期間 65歳
  • ・月払保険料    25000円

 


  • 見直し後:
  • 収入保障保険
  • ・月額給付金 10万円
  • ・保険期間 65歳
  • ・払込期間 65歳
  • ・月払保険料    3000円

  • 終身型医療保険
  • ・入院給付金額 日額 5000円
  • ・手術給付金額 10万円
  • ・保険期間    終身
  • ・払込期間    終身
  • ・月払保険料    4000円

  • 低解約返戻金型終身保険
  • ・死亡保障    300万円
  • ・保険期間    終身
  • ・払込期間    70歳
  • ・月払保険料    5000円

 

相談を終えた感想
 

相談者「保険の見直しは面倒なのでつい後回しにしていましたが、相談してみるとどんな保障が必要なのかがよく分かりました。保険の見直しで必要な保障が得られたうえに保険料が抑えられたので、早めに見直して良かったと思います」

 

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執筆者情報
垣内 結以

垣内 結以
フリーライター  2009年に大手損害保険会社へ入社し、営業事務、保険金お支払いセンター、総務、役員秘書などを経験。フリーライターとして独立後、FP(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)の資格を取得。現在は多数のWebメディアにて貯蓄や保険、節約に関する記事を執筆。


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