保険は“自ら請求しなければ”支払われません。
そんな中、請求できるはずの保険に気づかないことが原因で、受け取れるはずの保険を受け取っていないケースが多発しています。

今回取り上げるのは、「病気になってしまった」ケースの請求についてです。
とある35歳男性のケースを見てみましょう。
――事例(とある35歳男性のケース)――
脳卒中で倒れ、100日間入院治療を続けましたが、重度の言語障害が残ってしました。
【受け取った保険金】
「入院給付金50万円」「手術給付金15万円」
⇒A生命の「終身医療保険」
【でも実は他にも請求できる保険があったんです!】
① 高度障害保険金4,000万円
⇒ネット加入の定期保険(B生命)
◇なぜ気づかなかったのでしょうか?
「死亡していないので、定期保険(死亡保険)から保険金が支払われるとは思いませんでした」
② 特定疾病保障2,700万円(ローンの残債)
⇒住宅をローンで購入したときに銀行で加入していた団体信用保険
◇なぜ気づかなかったのでしょうか?
「そもそも保険に加入していたことを認識していませんでした」
③ 保険料570万円の払込が免除
⇒知人の営業マンから加入していた60歳払い変額終身保険の「払込免除特約」
◇なぜ気づかなかったのでしょうか?
「特約の存在を知りませんでした」
きちんと請求していれば、【合計6,700万円】も受け取ることができ、【保険料570万円】の払込が免除になっていたのです!

~病気になった場合~
病気になった場合にもれなく保険を請求するためのチェックワード
保険・共済の書類から特約も含めて、以下文言の記載を探してください!
【チェックワード】
- 病気になったら(共通)
□ 医療
□ 入院
□ 疾病
□ 治療
- がん・特定疾病と診断された場合
□ がん
□ 悪性新生物
□ 〇大疾病
□ 特定疾病
- 介護・障害状態になった場合
□ リビングニーズ
□ ナーシング
□ 介護
□ 重度障害
□ 高度障害
- 仕事ができなくなった場合
□ 所得補償
□ 就業不能
【こんな請求もれに注意!】
- 会社や学校で加入している「団体保険」
- 「クレジットカード付帯」「ネット契約」「コンビニ契約」の保険
- 払込を終了していて保障が継続している保険(口座の引き落としが無く、証券を紛失していることも多い)
- 住宅購入(ローン)時に加入した保険(団体信用保険)
- 保障の対象(被保険者)が「家族型」「夫婦型」の保険
- 様々な保険に付帯している 「保険料払込免除」の特約
- 死亡や貯蓄を目的とした保険の特約
- リビングニーズ特約(余命半年と判断されたら死亡保険を前もって受け取れる特約)
※保険料の表記がないので加入していることを忘れやすい
- 「ナーシングニーズ特約」「ナーシングケア特約」「介護前払特約(所定の介護状態で死亡保険金を前もって受け取れる特約)」
※保険料の表記がないので加入していることを忘れやすい
- 「患者申出療養特約」「先進医療特約」
※保険料が安いので加入していることを忘れやすい
- 高度障害保険金
※保険料の表記がないので加入していることを忘れやすい
- 女性特有の病気の場合
※「女性保険に入っていないから請求できない」と請求を諦めるケースが多い
[特記事項]
多くの保険に「医療相談サービス」が無料付帯しているので、ぜひ内容を確認してみて下さい。
――対策――
- 保険証券は一カ所にまとめておきましょう!
- 保険証券は紙だけでなく、データでも保管しておきましょう!
- 元気なうちに家族と共有しておきましょう!

「請求できる保険に気づける!」
「保険証券をパシャっと撮影するだけ!」
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記事内容は執筆時点(2020年1月)のものです。最新の内容をご確認ください。
【本記事は転載記事です。記事提供元はこちら】
株式会社IB
執筆者情報
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保険の請求もれとは、「保険加入者自身が、請求できるはずの保険に気付けず、そもそも請求をしていない」ということです。我が国において、保険の請求もれは年間に1.6兆円発生していると推定(株式会社IB推定)しております。その結果、「治療をあきらめて亡くなった」とか「負わなくて済んだはずの経済的な負担を負った」といった悲しいことが起きています。
株式会社IB(アイビー)は、この命に関わる重要な社会課題の解決を目指します。