ほけんのホント「貯蓄型保険」って実際どうなの?掛け捨て型との違いや特徴とは?

公開日:2020-02-17 (更新日:2020-03-26)

【掛け捨て保険が損した気になっているあなたへ】シリーズ Vol.3

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掛け捨て型保険と貯蓄型保険は対比されることが多く、保険を選ぶときの悩みのタネとなっていることも少なくありません。保険のなかでも特に貯蓄型保険は人気ですが、保険を選ぶ際にはほかの保険を組み合わせることも候補に入れてください。なぜなら1つの保険を選ぶことだけが正しいとは限らないからです。本記事では、貯蓄型保険の仕組みや注意しておきたいポイントなどを分かりやすく解説します。

1. そもそも貯蓄型保険とは

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貯蓄型保険の大きな特徴は、支払った保険料の一部が解約返礼金や満期保険金といったように貯まっていく点にあります。もしものときに備えた保障と貯蓄の機能が備わっていることからお得だと感じる人も多く、人気の高い保険です。
 

2. 掛け捨て型保険との違い

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掛け捨て型保険と貯蓄型保険との違いを知ることで、自分に合った保険を見つけるきっかけになればと思います。貯蓄型保険は、支払った保険料の一部が解約返戻金や満期保険金として資産になることがメリットですが、もちろんデメリットも存在します。順番にお伝えしますね。
 

2-1. 保険料が高い

掛け捨て保険と違って保険料が高いことに注意が必要です。満期になったら保険料が戻ってくることを理由に、無理して貯蓄型保険に加入してしまうケースがあります。しかし、保険料が資産にならないことで、コストを下げることができる掛け捨て型保険のほうが家計に適切な場合もあります。
 

 貯蓄型保険は「貯蓄」と「保障」の2つの機能を併せ持っているため、コストが多くかかっていることに留意しておきましょう。
 

2-2. 元本割れのリスク

支払った保険料が資産になるまで、一定の期間が必要です。長く保険に加入していないと、支払った保険料よりも解約返戻金が安くなる元本割れが起こってしまう可能性があります。
 

同じ保険に長年加入することが正しい保険の在り方とは限りません。10年もしくは20年かけて資産を形成している間に、資産価値の高い保険が登場するかもしれないからです。
 

3. 貯蓄型保険の種類

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貯蓄型保険の種類は大きく4つの種類に分けることができます。死亡保障が用意されているものだけでなく、老後資金や教育資金の準備に特化した保険もあります。それぞれの特徴を順番に解説しますね。
 

3-1. 終身保険

死亡・高度障害状態になった時に備えるための保険で、定期保険と違って保障が一生続くのが特徴です。
 

保険料は、支払う期間の終わりがある有期払込と、支払い期間に終わりがない終身払込がありますが、有期払込のほうを選ぶとよいでしょう。有期払込は一回あたりの支払保険料が終身払込に比べると高額ですが、支払い期間に終わりがあるため安心感が違います。 
 

死亡保険金については、米ドルで受け取ることができるものや、運用成果によって金額が変動する商品もあります。米ドル型の終身保険は、契約時よりも円が安くなる為替リスクがあるものの日本円よりも死亡保険金が高く設定されているため、為替リスクを許容できる人におすすめです。 
 

また変額型の終身保険は、保障のために必要な資産と区別して管理されている特別な勘定で運用した成果次第で保険金が決定します。保険金を少しでも多く受け取りたいという人は、変額型を選ぶとよいでしょう。ただしこちらもリスクを伴う商品ですので、必ず保険金が増えるとは限らないことに注意しましょう。
 

3-2. 養老保険

死亡時だけでなく、生きていても保険金を受け取ることができる保険です。主に老後資金を準備する目的で加入する人が多く、貯蓄と保障の機能を併せ持っていることから、人気の高い保険です。
 

貯蓄型保険といえば養老保険のことを指す場合が多く、終身保険と違って満期保険金がある点や、解約返戻金の返戻率が高い点も養老保険ならではの特徴です。
 

ただ、同じ貯蓄型保険である死亡保険と比較しても保険料がかなり高額であるため、家計を圧迫するケースが見受けられます。必要に応じて掛け捨て型保険等と保障を使い分けるのがおすすめです。
 

3-3. 学資保険(子供保険のひとつ)

教育資金を準備するための保険です。学校へ入学・進学する年齢に祝金や満期保険金を設定しておくことで学資保険を効果的に活用できます。また、契約をした親ごさんにもしものことがあった場合には、その時点から保険料の支払いが不要になる点も安心できます。
 

 貯蓄は苦手だけど保険だったら資金を準備できるという人におすすめです。
 

3-4. 個人年金保険

養老保険と同じように老後資金を準備する目的で加入する保険です。養老保険との大きな違いは死亡保障がないことですが、代わりに保険料をおさえることができます。 
 

満期を迎えた場合は保険金を年金形式で受け取ることができますが、個人年金を選ぶ場合は年金の受け取り方を決める必要があります。1つは生きている間ずっと個人年金を受け取ることができる「終身年金」、そしてもう1つは5年や10年のように決まった期間に個人年金を受け取ることができる「有期年金」です。どちらも生きている間のみ年金を受け取ることができます。 
 

有期年金については例外として確定年金」が用意されています。確定年金も5年や10年のように決まった期間を設定しますが、こちらは受け取り期間を満了せずに死亡した場合でも、年金を遺族が受け取ることができます。 死亡時の保障と老後の年金を分けて考えたい人におすすめです。
 

4. 貯蓄型保険と掛け捨て型保険の良いとこ取りをする

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保険について多くの意見がありますが、本当に大切なことは自分が納得して保険を選んでいるかということです。もしものときに自分を守ってくれる保険なのに、周りが入っているからといった理由でなんとなく保険を選ぶのはおすすめしません。保険は自分のために加入するよりも、自分の大切な人のために加入することが多いからです。
 

最近では1つの保険商品のなかに、貯蓄型保険と掛け捨て型保険を組み合わせることができる保険が登場しています。子供が成人するまでの期間のみ保障を厚くしたいような場合、終身保険に加えて定期保険を組み合わせることが可能です。自分が大切にしている思いを尊重したプランを作成できます。
 

いま自分が抱えている不安と向き合い、必要な保障を見つけましょう。その際に、自分の大切な人の顔が浮かぶような安心できる保険が見つかるといいですよね。
 

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執筆者情報
中西 雅也

中西 雅也
酒井FP綜合事務所 ファイナンシャル・プランナー 1994年生まれ。「明日から使える知識をお届けすること」をモットーに、手帳を使った人生設計の方法や、初心者向けのお金勉強会を開催している。
<保有資格>
2級FP技能士、AFP(日本FP協会認定)


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