ほけんのホント一生涯の医療保障は掛け捨て型の終身医療保険で準備すべき理由

公開日:2020-02-21 (更新日:2020-10-02)

【掛け捨て保険が損した気になっているあなたへ】シリーズ Vol.5

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<写真=Alex_Pop_Shutterstock.com>

 

「病気やケガでの入院や手術が心配だけど、掛け捨て型の医療保険に加入するのは抵抗がある」と考えている方も多いのではないでしょうか?
 

そんな方にお伝えしたいのは、一生涯の医療保障を準備したい場合は、貯蓄型の医療保険ではなく掛け捨て型の終身医療保険がおすすめだということです。
 

そこで今回は、掛け捨て型の終身医療保険をおすすめする理由や、選び方について分かりやすく解説していきます。
 

1. 終身医療保険とは

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<写真=pakutaso.com>

 

終身医療保険とは、死亡もしくは解約するまで保障期間を一生涯継続できる医療保険です。反対に保障される期間が一定期間に限定される医療保険は、定期(型)医療保険と呼ばれています。
 

終身医療保険には、積み立て型や貯蓄型も販売されていますが、2020年時点では掛け捨て型が主流です。
 

1-1. そもそも医療保険とはどんな保険?

医療保険とは、一般的には民間の保険会社が販売している保険商品のことで、病気やケガで入院・手術を受けた場合に保険金や給付金を受け取れます。
 

保障内容は保険会社や商品によって大きく異なりますが、入院時の「入院給付金」、手術を受けた場合の「手術給付金」が主な保障となっていることがほとんどです。
 

さらに、特約を付加すると、三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)で所定の状態になった場合や、先進医療を受けた場合なども保障の対象にできます。
 

2. 掛け捨て型の終身医療保険を選んでも損ではない理由

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<写真=pakutaso.com>
 

掛け捨て型に限らず医療保険の保険料は、病気やケガで入院や手術などをしたときに金銭面で不安にならないようにするための必要経費と考えられます。そのため、戻ってくるお金がなかったとしても一概に損だとはいいきれないでしょう。
 

加えて、掛け捨て型の終身医療保険は、加入途中で保険料が上がりません。そのため20〜30代の若いうちに加入すると、病気やケガのリスクが高い老後になっても、負担を抑えながら医療保障を準備できる点で優れています。
 

高齢者は、基本的に国からの年金を頼りに生活しています。現役のときよりも収入が減少するケースが多いため、一生涯の医療保障を準備するときは、老後の保険料負担が低い医療保険を選ぶ方が安心でしょう。
 

仮に30歳男性が、入院日額5,000円の終身医療保険に加入する場合、保険料の相場は1,500円前後です(保険料を生涯支払い続ける契約の場合)。そして老後も1,500円で保障を継続でき、家計への負担を抑えつつ入院や手術に備えられます。
 

2-1. 貯蓄型医療保険の必要性が低い理由

貯蓄型の医療保険は、解約したときに戻ってくるお金(解約返戻金)や、一定の年齢まで生存したときの還付金などがある分、保険料負担が掛け捨て型よりも割高になります。そのため、現在や老後の生活を経済的に圧迫する可能性が掛け捨て型よりも高くなるのです。
 

また、一生涯の保障を準備するために医療保険に加入する場合、解約する可能性は低いでしょう。割高な保険料を支払ってまで、解約返戻金のある医療保険に加入する必要性は低いと考えられます。
 

このように、一生涯の医療保障を準備するために医療保険に加入する場合、貯蓄機能の必要性はあまり高いとはいえません。貯蓄型と掛け捨て型の保険料の差額分で、貯蓄や投資をするのも1つの方法でしょう。
 

3. 終身医療保険の保険料はどのように払えばよい?

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<写真=pakutaso.com>

 

終身医療保険の保険料は、終身払いと短期払いから支払い方法を選べるのが一般的です。ここでは、終身医療保険における保険料の支払い方法や注意点について解説します。
 

なお、具体的な保障内容や保険料の目安については、こちらの保険ロボアドバイザーサービスから確認できます。年齢や性別、家族構成を入力するだけで簡単にシミュレーションできるため、ぜひご活用ください。
 

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3-1. 終身払い
 

終身払いとは、生涯にわたって保険料を払っていくタイプで、メリットは以下の2点です。
 

  • ・短期払いよりも毎月の保険料負担が安い
  • ・契約の途中で見直しや他の医療保険への乗り換えが行いやすい


終身払いは、毎月の保険料負担が短期払いよりも割安なため、家計を圧迫するリスクを軽減できます。また、契約から一定期間で見直す場合、見直しまでに支払う保険料負担は終身払いの方が少なくて済むケースがほとんどです。
 

さらに、医療技術の進歩や公的医療保険制度の変化に伴って、販売されている医療保険の保障内容も変わっていきます。実際に、ひと昔まえの医療保険の入院給付金には、免責期間が付いており、入院後5日目からしか保障の対象となりませんでした。
 

しかし2020年1月現在では、入院日数の短期化に伴って、「1泊2日以上の入院」や「日帰り入院」も保障の対象になっています。加えて、通院による治療を手厚く保障する医療保険も増えています。
 

以上の点から、20〜30代のような若い方や、将来に医療保険を見直せる可能性を残しておきたい人は終身払いがおすすめです。
 

3-2. 短期払い

短期払いとは、60歳や65歳のような決まった年齢までに保険料を払い終えるタイプです。保険料を払い終えたあとは、保険料を負担することなく継続できる点が最大のメリットといえます。一般的に老後は、国からの公的年金による収入を得ながら、勤務先から受け取った退職金やその他の資産を取り崩して生活する人がほとんどです。
 

短期払いを選択して保険料を老後までに払い終えると、保険料負担を気にすることなく老後に医療保障を確保でき、病気やケガで入院するリスクの上昇に備えられます。そのため短期払いは、老後の保険料負担をなくしたい人や、将来他の医療保険に乗り換えるつもりがない人におすすめです。
 

4. 一生涯の医療保障は自分に最適な払込方法かつ掛け捨て型で

このように老後も含めた一生涯の医療保障は、自分に合った保険料払込方法を選んで掛け捨て型の終身医療保険に加入するのがおすすめです。
 

貯蓄型の医療保険を選んでしまうと、かえって現在や将来の家計を圧迫する恐れがあります。「掛け捨て型の保険料は損だ」と考えるのではなく、生涯にわたって安心を得るための必要経費と考えて、加入を検討してみてはいかがでしょうか。

記事内容は執筆時点(2020年02月)のものです。最新の内容をご確認ください。

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執筆者情報
品木 彰(しなき あきら)

品木 彰(しなき あきら)
保険・金融ライター  大手生命保険会社にて7年半勤務し、チームリーダーや管理職候補として個人営業、法人営業の両方を経験。その後、人材会社で転職コンサルタントとしての勤務を経て、2019年1月よりwebライターとして独立。
保険、不動産、税金、貯蓄術など幅広いジャンルの記事の執筆や監修を行なっている。FP技能士2級。


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