自動車保険

3等級ダウン事故で保険料はいくら上がる?具体的な金額や事故について解説

著者:みんかぶ編集室

2023年05月19日 掲載

運転している人なら誰もが避けたい、交通事故。

実際に交通事故を起こしてしまうと、相手に対する賠償金が必要になるだけでなく、毎月支払う保険料も割高になってしまいます。もしもあなたが事故を起こしてしまった場合、保険料がどれくらい上がるのか、不安になる方も多いでしょう。

そんな皆さんが最も気になっている「実際に保険料がどれだけ高くなるか」について、具体例を挙げながら解説していきます。加えて、3等級ダウン事故を起こしても等級を下げずに保険料の値上がりを防ぐ方法や、保険料が高くなってしまう理由についてもご紹介します。

この記事を読むことで、3等級ダウン事故による家計への影響や保険料について検討すべきことなど、事故時に役立つ情報が手に入るでしょう!

※この記事で算出・使用する金額は「等級の割増引率表」に従って計算した保険料のイメージであり、実際の保険料とは異なります。
※詳細は契約する保険会社・共済でご確認ください。

3等級ダウン事故によって保険料はどれだけ上がる?【具体例付き】

3等級ダウン事故によって保険料はどれだけ上がる?等級ごとの具体例あり

早速、皆さんが最も気になっている「実際に保険料がどれだけ高くなるか」について、具体例を挙げながら解説していきます。

 3年間の保険料は無事故と比べて約1.55倍に

結論から申し上げると、3等級ダウン事故を起こしてしまうと、その後3年間の保険料は平均約1.53倍になると考えられます。最大で1.68倍、最小でも1.20倍になります。

※保険料を100,000円と仮定、等級の割増引率表をもとに算出。

と聞いても、「1.53倍」という数字では、実際に何円ぐらい高くなるのかはわかりづらいですよね。

そこで、等級ごとにより具体的な金額を計算し、何円高くなるのか比較してみましょう。

 具体的にはいくらくらい保険料が高くなってしまうの?

全ての等級についてご紹介するとボリュームが大きくなりすぎてしまいますので、ここではいくつか抜粋してご紹介します。

上記と同様、10万円の保険料に等級ごとの割引が適用された金額をベースとして、3年間でどれぐらい高くなるのか、実際の計算結果を載せています。

自身の保険料や等級で計算してみたい方は、実際に契約している保険会社に問い合わせてみるのが確実でしょう。もしくは、実際の保険料とは異なりますが、ソニー損保が提供している簡易シミュレーターを活用することもできます。

「6等級」で事故を起こしてしまった場合

まずは、保険を契約したばかりの段階で、事故を起こしてしまったと仮定します。契約してから年数が浅い場合は、割引率が低く、保険料も割高となってしまいます。


事故後3年間 事故しなかった場合
1年後 11,200 円 70,000 円
2年後 98,000 円 60,000 円
3年後 87,000 円 57,000 円
合計 297,000 円 187,000 円

3年間で10万円以上も高くなってしまう計算結果となりました。初めて契約してからしばらくは、特に安全運転を心がけたいですね。

「11等級」で事故を起こしてしまった場合

順調に等級を上げてきたが、運転に慣れたことからうっかり事故を起こしてしまったケースを想定しています。6等級と比較すると保険料は安くなっていますが、事故によって金額は大きく割高になっています。


事故後3年間 事故しなかった場合
1年後 79,000 円 52,000 円
2年後 78,000 円 51,000 円
3年後 77,000 円 50,000 円
合計 234,000 円 153,000 円

「20等級で事故」で事故を起こしてしまった場合

最も等級が高く、保険料も安い20等級で事故を起こしてしまったケースです。事故によって1.62倍の保険料になりますが、具体的な金額で比較することでより増額の幅がわかりやすくなりますね。


事故後3年間 事故しなかった場合
1年後 62,000 円 37,000 円
2年後 60,000 円 37,000 円
3年後 58,000 円 37,000 円
合計 180,000 円 111,000 円

3等級ダウン事故と認定されるのはどのような事故?

3等級ダウン事故と認定されるのはどのような事故?

3等級ダウン事故によって、保険料がどれだけ変化するかについてご紹介してきました。しかし、実際にはどのような事故が3等級ダウン事故として扱われるのでしょうか。

3等級ダウン事故:何かしらの過失がある事故

自分にも過失がある事故で、相手および自分の物を壊した、相手を死傷させたことにより保険を使用した際は、3等級ダウン事故となります。

自分自身の運転により

  • 誰かを死傷させた
  • 他人の物を壊した
  • 自分の車が壊れた

といったケースは、3等級ダウン事故になります。運転中に発生する事故の多くが当てはまるでしょう。

1等級ダウン事故:過失が全くないが車両保険を使った場合

3等級ダウン事故と異なり、過失が全くない中で車両保険を使った場合は、1等級ダウン事故として扱われます。

例えば、

  • 車が盗まれた
  • 台風によって飛んできた物が車にあたって修理が必要になった

といったケースが該当します。

ノーカウント事故:等級に影響しない事故

自分や同乗者が死傷しても、他人や車に損害が発生しなかった場合は、等級に影響しない「ノーカウント事故」となります。その場合、使用可能な保険(人身傷害保険、搭乗者障害保険)を使っても、等級が下がることはありません。

 3等級ダウン事故を起こしても等級を下げない方法は?

もし3等級ダウン事故を起こしてしまった際に、等級を下げずに保険料の値上がりを防ぐ方法はあるのでしょうか。

結論としては、保険を使わなければ、等級に影響が出ることはありません。

 判断ポイントは「保険料の値上がり幅」と「損害額」の差

発生した損害額が軽微な事故である場合、保険を使わずに自分で必要な費用を負担する方がお得になることもあります。

割高になる保険料と事故の損害額を比較し、保険を使うかどうか考えてみましょう。

3等級ダウン事故で保険料が高くなる理由

3等級ダウン事故で保険料が高くなる理由

事故を起こすと保険料が高くなる理由は、自動車保険に用意されている「等級制度」です。自動車保険には「等級制度」という仕組みがあり、事故を起こすリスクの高さに応じて保険料が変動します。

具体的には、事故リスクが高く、保険を使用する可能性が高い人はより多くの保険料を支払う必要が生じます。逆に、事故する可能性が低い人ほど保険料が安くなります。

あまり保険を使わないにも関わらず、保険金を比較的多く受け取る人と同額の保険料を支払わなければならない場合、「支払う保険料」と「受け取る保険金」のバランスが崩れてしまいます。そのような不平等を是正するための制度として、等級制度が機能しています。

等級制度については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

関連記事自動車保険の等級とは?保険料や割引率との関係をわかりやすく解説

 3等級ダウン事故についてよくある質問

事故後の保険料が実際にいくらになるか、調べ方を教えてください。

実際に保険料がいくらになるかについては、契約している保険会社に問い合わせることで確認することができます。

事故を起こしてしまった際は、保険を使うかどうかにかかわらず保険会社に連絡するようにしましょう。そうすることで、発生する損害額や利用可能な保険、その後の保険料への影響についてスムーズに問い合わせることが可能になります。

保険料が比較的高い保険会社はどこですか?

保険料は、補償内容や年齢、車種など、さまざまな要素をもとに保険会社独自の基準で算出されます。そのため、一概に「この保険会社は保険料が高い」と明言することはできません。

おすすめの方法は、「一括見積もり」を利用することです。自分にぴったりな補償内容で、もっともお得な保険料で契約できる保険会社を、保険のプロが短時間で見つけてくれます。

 自分の保険料を同年代の相場と比較したいのですが、どうすれば調べることができますか?

年代ごとの保険料の相場については、こちらの記事に詳しく記載しています。

関連記事 自動車保険20代の月額平均・相場はいくら?保険料を安く抑えられる保険の選び方も紹介

現在の等級や事故有係数適用期間について、調べ方を教えてください。

現在のご自身の等級や事故有係数適用期間については、保険会社ごとに用意されているマイページや保険証券に記載されていることが多いです。

もしくは、代理店や保険会社に直接問い合わせることで確認することもできます。

事故を起こしてしまった時の手続きや対応の流れについて教えてください。

事故を起こしてしまった場合、以下の対応が必要です。

1. 負傷者の確認

状況に応じて、迅速に救急車の手配をしましょう。

 

2. 警察への通報

事故の程度に関わらず、必ず警察に届け出るようにしましょう。警察への通報を怠ると、その後の交渉に悪影響が出る恐れがあります。

 

3. 保険会社への連絡

保険を使うかどうかに関係なく、保険会社にも連絡しましょう。事故対応のアドバイスやロードサービスを受けることができます。

 

4. 損害額の確認と交渉

事故相手の治療費や車の修理費、自身の通院費など、事故による損害額を計算します。その後、どちらがどれだけの支払いをするかについて、事故相手との交渉に入ります。保険を使う場合は保険会社が示談交渉を進めてくれます。

 

5. 支払い

交渉の結果に応じて、指定された賠償金を支払います。

詳しい手続き内容や対応の流れについては、契約している保険会社に問い合わせてください。

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資産形成メディア「みんかぶ」を中心に、金融商品の記事の執筆を行っています。資産運用のトレンド情報や、初心者が楽しく学べるお金の基本コラムなど、資産形成をするすべての人に向けた記事を提供します。

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