自動車保険

自動車保険の等級は引き継ぎできる?条件や注意点をわかりやすく解説

著者:みんかぶ編集室

 自動車保険の保険料を少しでも安くしたいと思い調べていると「等級を引き継ぐことで安く保険に加入できる」という情報を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

とはいえ「等級の引き継ぎってなに?誰でもできるの?」と疑問に思っている人も多いはず。

この記事では、自動車保険の等級の引き継ぎとは何なのか。具体的にどのような手順で引き継ぎを行うのかを解説します。

等級の引き継ぎをするだけで保険料が数%変わることも多いため、知識としてしっかり覚えておきましょう。

特に車を買ったばかりの「若い方」ほど等級の引き継ぎは恩恵が大きいので当てはまる方は要チェックです。

自動車保険の等級の引き継ぎとは

自動車保険には等級といって「保険料の割引増率」を決める区分が定められています。等級は最大20等級まで用意されており、高くなればなるほど保険料が割安になります。

自動車保険を新規契約する場合、基本的に6等級からスタートすることになります。

ただ、等級は「1年間無事故」「1年間等級に影響する事故を起こさない」ことで1等級あがるため、等級をあげるのには時間がかかってしまいます。

そこで今回のメインテーマ「等級の引き継ぎ」の登場です。等級の引き継ぎとは「すでに自動車保険に加入している家族の等級」を「自分の等級」として引き継ぐことができる制度のこと。

等級の引き継ぎを行うことで家族全体で支払う「自動車保険料を安くできる可能性」が高くなります。

関連記事:自動車保険の等級とは?

家族同士で等級を引き継ぐことが可能

家族同士で等級を引き継ぐことで「保険料を安く抑えられる可能性がある」と説明しましたが、等級の引き継ぎをするためには以下の2点を理解しておく必要があります。

  • 家族間で等級を引き継ぐための条件
  • 等級の引き継ぎができないケース

「条件」と聞くと複雑な条件があるのかなと不安に思うかもしれませんが、等級の引き継ぎ条件は想像よりずっとシンプルです。

それぞれのポイントについて確認していきましょう。

自動車保険の等級を引き継ぐことができる続柄は?

自動車保険の等級を引き継ぐ事ができる続柄は以下の通り。

  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者の同居親族
  • 記名被保険者の配偶者の同居親族

ここでいう「親族」とは、「6親等以内の血族」および「3親等以内の姻族」のことを意味します。

等級の引き継ぎ条件で注意しないといけないのが「配偶者以外は、家族間であっても同居していなければ等級の引き継ぎができない点」です。別居している親族の等級は引き継げないことは覚えておきましょう。

もし、子どもが自動車保険に新規加入を検討していて等級を引き継ぎたい場合は、別居する前に等級の引き継ぎを済ませるようにしましょう。

新規契約者が20歳以下の場合、通常であれば割高になってしまう保険料でも等級の引き継ぎを行えば「割安」で契約できる可能性が高まります。

また、「配偶者」は内縁関係でも認められます。ですから、配偶者(内縁関係)の等級を引き継ぎたい場合には、保険会社に内縁関係であることを証明することで等級の引き継ぎが可能です。

家族間であっても自動車保険の等級の引き継ぎができないケース

家族であれば誰でも等級の引き継ぎができるわけではありません。

具体的な「家族であっても等級の引き継ぎができない例」は以下になります。

  • 引き継ぎたい親族が別居している
  • 前の保険の満了日から8日以上を経過している
  • 前契約を解除した場合

自動車保険の等級を引き継ぐには同居していることが条件になるため、保険始期日時点で別居しているご自身の子どもに車を譲った場合などは等級の引き継ぎができない点は注意しましょう。 

等級引き継ぎの条件がわかったところで次は「どれくらい大きなメリットがあるのか」を確認していきましょう。

家族同士で等級を引き継ぐメリット

家族同士で等級を引き継ぐ最大のメリットは、家族全体で支払う「トータルの保険料が安くなること」です。

もちろん、引き継ぎ元の等級が低く6等級未満の場合は、等級引き継ぎの恩恵を受けることができません。

しかし、7等級以上であれば恩恵を受けられる可能性が非常に高くなります。

特に大きなメリットがあるケースが「子どもが新規で自動車保険を契約する場合」です。

新規契約の場合6等級からのスタートになるだけでなく、21歳未満だと運転者年齢区分が「全年齢補償」となり保険料がさらに高くなってしまい年間保険料が10万円以上になってしまう場合も。

では、上記のような状況で「等級の引き継ぎ」をした場合、保険料がどれくらい差が生まれるのでしょうか。

 イメージが湧きやすいよう、具体的な条件・金額を元にシミュレーションをしてみました。

等級の引き継ぎの有無による保険料の差

 【差額】107,360円お得(割安)になる※

※当社調べ

等級の引き継ぎは「新規契約者の保険料が高いほど大きな効果を発揮する」といえますね。

家族同士で等級を引き継ぐ際の注意点

「等級の引き継ぎのメリットも理解したからいざ新規契約と等級の引き継ぎをしよう!」と思った方は少し待ってください。

家族同士で等級を引き継ぐことにはメリットだけでなく、知らないと損してしまう「注意点」もあります。

具体的な注意点は以下2点。

  • 等級を引き継いだ場合、引き継ぎ元は6等級からのスタートになってしまう
  • 等級を引き継げるタイミングに縛りがある

それぞれ、どんなポイントに注意すべきなのか確認したうえで等級の引き継ぎを行うようにしましょう。

等級を引き継いだ場合、引き継ぎ元は6等級からのスタートになってしまう

家族間で等級を引き継ぐと、引き継ぎ元の等級は6等級(セカンドカー割引の適用条件を満たす場合は7等級)からのスタートになります。

例えば、引き継ぎ元の等級が「15等級」だったとしましょう。そして等級を引き継ぐと6等級に戻ってしまうため、元の等級に戻すためには「無事故で9年間」が必要になります。

例:親(15等級)が45歳の時に子供に等級を引き継いだ場合→15等級になるのは最短で「54歳」

家族トータルの保険料が安くなったとしても引き継ぎ元の保険料が「元の等級にもどるまで」割高になってしまいます。

そのため、引き継ぎ元の家族が継続して自動車保険に加入する場合はしっかり事前相談をしてから等級の引き継ぎをするかしないか決めることをおすすめします。

等級を引き継げるタイミングに縛りがある 

等級を引き継ぐことができるタイミングは以下の5パターンです。

  • 新たに自動車を契約したとき
  • 契約している車両を譲渡するとき
  • 契約している車両を廃車にしたとき
  • 複数台の契約によって車の台数を増やすとき
  • 複数台の契約によって車の台数を減らすとき

上記以外のタイミングでは等級の引き継ぎができないことも覚えておきましょう。

例:同居中の子どもが車を買ってから1年後に親の等級を引継ごうとしてもできない。

等級の引き継ぎを考えている場合は「タイミング」も事前に決めておき、スケジュールを組んでおきましょう。

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他の自動車保険に乗り換えた場合の等級の引き継ぎ方法

家族間の等級引き継ぎ以外にも、「他社の自動車保険に乗り換えた場合」でも等級の引き継ぎができます。

「等級制度(ノンフリート等級制度)」は各保険会社に共通しているため、自動車保険を乗り換えたとしても原則として等級は引き継がれます。

たとえば現在加入中の自動車保険が15等級の場合、その保険期間中に無事故で保険を使わず満期解約し、他社に乗り換えた際は16等級からスタートすることになります。

逆に現在の保険期間中に事故があり「保険金」を使った場合は、他社に乗り換えた際も下がった等級が引き継がれます。

自動車保険の乗り換え時に等級を引き継ぐ際の注意点

他社の自動車保険に等級を引き継ぐ際には注意すべきポイントがあります。以下2つのパターンにおける注意点をわかりやすく説明します。

  • 解約してから次の契約まで期間が空く場合
  • 現在加入中の保険を途中解約して乗り換える場合

具体例も交えて説明しているので、シーンを想像しながら読み進めてみましょう。

解約してから次の契約まで期間が空く場合

「新しい車が納車まで時間が掛かってしまう」「一度車を手放す」などの理由で次の保険契約まで時間が空いてしまう場合、現在の保険会社に連絡して中断証明書をもらう必要があります。

中断証明書をもらわず「満了日から8日以上経過」してしまうと、等級を引継げなくなってしまいます。

契約満了日と乗り換え先の計画開始日が8日以上空いてしまう場合には、必ず中断証明書をもらうようにしましょう。

中断証明書があれば10年間は現在の等級を保持することができます。

現在加入中の保険を途中解約して乗り換える場合

現在加入中の保険を途中解約して乗り換えた場合、途中解約時点まで無事故であっても等級は上がらなくなってしまいます。等級が上がらないということは「保険料」の観点で少々不利になってしまいます。

例:途中解約の場合

現在10等級 → 途中解約で乗り換え → 10等級スタート

 

例:契約満了後に乗り換えの場合

現在10等級 → 契約満了して乗り換え → 11等級スタート

ですから、基本的には「契約満期」で乗り換えるか、等級が上がらないデメリットより乗り換えのメリットが大きいと判断できる場合に乗り換えを行うことをおすすめします。

また、自動車保険を乗り換える際は、現在の保険満期日と次の契約の保険始期日を同日にして「空白期間」を作らないようにしましょう。

空白期間ができてしまうと、その期間に事故を起こしてしまった場合多額の自己負担が生じてしまうリスクがあるためです。

自動車保険の等級引き継ぎの手続きと必要書類

最後に自動車保険の等級を引き継ぐために必要な書類と手順を紹介します。

現在契約中の保険会社で等級を引き継ぐ場合

違う保険会社で等級を引き継ぐ場合

自分の知りたいケースを選んで確認しましょう。

現在契約中の保険会社で等級を引き継ぐ場合

同じ保険会社で等級を引き継ぐには、変更手続きが必要になります。変更手続きに必要な書類は以下の4点。

  • 新しい車の車検証
  • 手放す車の累計走行距離がわかるもの
  • 金融機関の口座
  • 運転免許証(家族間で等級を引き継ぐ場合)

また、自動車保険は「車両」に対してかかっているため、等級を引き継ぐためには車両の「入替手続き」が必要になります。

車両の入替手続きには現在契約している車の累計走行距離と等級を引き継ぐ車の累計走行距離を伝える必要があるため「車検証」を確認して数値を控えておきましょう。

違う保険会社で等級を引き継ぐ場合

自動車保険を他社に乗り換える場合は、以下5点の書類が必要になります。

  • 契約中の自動車保険の保険証券(証券番号がわかるもの)
  • 車検証
  • 無事故証明書(共済から自動車保険に乗り換える場合)
  • 中断証明書(前の保険の契約日から期間が空いてしまう場合)
  • 運転免許証(家族間で等級を引き継ぐ場合)

直前になって「必要書類がなくて契約がすすめられない」という事態を防ぐためにも期間に余裕を持って用意しておきましょう。

等級引き継ぎ+自動車保険の見直しで上手に保険料を抑えよう

今回は「等級の引き継ぎ方法」について説明してきました。等級の引き継ぎは「新規契約する場合の保険料」を抑えるのに非常に有効な手段です。

しかし、せっかく保険料に気を配るのであれば「自動車保険自体の見直し」も検討してみましょう。

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