火災保険

マンション・アパートオーナーにおすすめの火災保険はどれ?費用相場の目安や選ぶ際のポイントを解説

著者:みんかぶ編集室

2023年11月22日 掲載

居住するマンションや戸建てを購入した際、不測の事態に備えるために火災保険に入りますが、投資目的などでマンションやアパートを一棟購入する方もいると思います。

では、その場合、マンション・アパートオーナーが火災保険に加入する必要があるのでしょうか。

答えは、「必要」です。

なぜ必要なのか、どんな保険が良いのかを解説していきます。

マンション・アパートオーナーが火災保険に入らないとどうなる?

マンション・アパートオーナーが火災保険に入らないとどうなる

マンション・アパートオーナーが火災保険に入らないと、不測の事態による賃貸経営上のリスクをカバーできません。

もし、建物が損害を受けてしまった場合、修繕費用は自己負担となってしまいます。また、火災や入居者の事故により物件が使用できなくなってしまった場合、誰も住めなくなってしまった期間は家賃収入の低下が考えられます。

このようなリスクに備えるため、「火災保険の加入は必須」といえます。

「建物の損害等のリスク」がカバーできない

火災保険に未加入の場合、建物に発生した損害や修繕費用はすべて負担する必要があります。建物の修繕費用は莫大なものになる可能性があるため、火災保険の重要性は言うまでもありません。

建物の倒壊により発生した「賠償金額」をカバーできない

もし建物の倒壊により他人に被害を及ぼした場合、賠償金の支払いが必要になります。

火災保険に未加入だと、これらの支払いも全て自己負担となり、オーナーの経済的な負担が大きくなるでしょう。

火災やご入居者の死亡事故等が原因の「家賃収入の減少」も保障なし

火災により、物件が使用できなくなった場合、家賃収入が減少します。入居者の孤独死などの場合も、次の入居者が決まらないことによって家賃収入が減少する恐れがあります。

火災保険がなければ、この収入減少に備える手段もありません。

マンション・アパートオーナー向け保険の保険料相場はいくら?高い・安いの基準金額はある?

マンション・アパートオーナー向け火災保険 保険料相場はいくら?

保険の対象とするのは「建物一棟分」なのか「一室」なのかで大きく変わってきます。また、建物の構造や地域によって保険料が異なるため、相場を出すのが難しいです。

ここでは一例として、A保険会社の東京都のアパート一棟分の保険料を見てみましょう。

条件 

THE すまいの保険(個人用火災総合保険)

・建物住所:東京都

・建築年月:2023/10

・補償開始日:2023/10/25

・建物:2階建アパート1棟(10室)

・構造:M構造

・専有面積:400㎡

・建物保険金額:7,040万円(地震保険金額:3,520万円)

・家財保険金額:0円 

基本補償  ・火災、落雷、破裂、爆発
・風災、雹災、雪災
・水災
・建物外部からの物体の落下、飛来、水濡れ、騒擾、盗難
・不測かつ突発的な事故(破損、汚損など) 
特約  ・施設賠償責任特約
・家賃収入特約
・事故対応等家主費用特約 

・施設賠償責任特約:保険金額 1,000万円

・家賃収入特約:保険金額 30万円(約定復旧期間3か月)

・事故対応等家主費用特約:保険金額10万円の最大12か月、死亡事故対応費用 100万円、戸室数 10戸

保険料  5年分/一括払い
215,670円(地震保険なし)
670,810円(地震保険あり)

地震保険なしの場合、1年あたり「約43,134円」になります。

家財の補償に関しては、賃貸契約者が契約する火災保険でまかなうため、その分保険料は大きくなっていません。

また、地震保険を付帯した場合は、付帯がない場合の約3倍の保険料となっていますが、地震のリスクをカバーするには加入しておく必要があります。

マンション・アパートオーナー向け火災保険の選び方|後悔しないためにチェックしたいポイントを解説

マンション・アパートオーナー向け火災保険の選び方

マンション・アパートオーナー向け火災保険の選び方について解説していきます。チェックすべきポイントを、6つに分けてお伝えします。

  • 保険金額
  • 基本補償の充実度
  • 特約・オプション
  • 保険金の支払い条件
  • 付帯サービスやサポート体制
  • 相見積もり

保険金額と保険料とのバランスを考えよう

保険金額と保険料のバランスは非常に重要です。

建物の保険金額を高く設定すると、その分保険料が大きくなります。自己負担額の金額を高めに設定することで、保険料を抑えることは可能ですので、保険金額とご自身の予算を適正なバランスになるように自己負担額の設定をしましょう。

安くても補償が手薄では意味がない!基本補償の充実度を確認しよう

支払金額だけで考えると、安い保険料になればなるほどうれしいのですが、基本の補償がないともしもの時の補償を受けられない可能性が出てきます。

火災保険に、以下記載の基本補償が含まれているか確認しましょう。

基本補償 内容
火災、落雷、破裂、爆発 貰い火、放火、落雷、ガス漏れによる爆発等の損害を補償
風災、雹(ひょう)災、雪災 台風や豪雪等による損害を補償
水災 洪水等による損害を補償
落下、飛来、衝突 外部からの飛来物等による損害を補償
騒擾(じょう)、集団行動等に伴う暴力行為 騒擾(じょう)や暴力行為等による損害を補償
水漏れ 給水管等の破裂等による損害を補償
盗難 空き巣や盗難等による損害を補償
破損、汚損 偶発的に発生した損害を補償

関連記事火災保険の上手な選び方|自分のニーズに合った火災保険を選ぶコツを解説

自分の不安を解消できるような特約(オプション)があるかどうかチェック

火災保険には、様々な「特約」が存在します。マンション・アパートオーナーにとって付帯したほうが良い特約を3つご紹介します。

1.施設賠償責任特約

建物の欠陥や偶然の事故などにより、法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償します。

(例)建物の壁が崩落し、駐車場の車を傷つけてしまい、法律上の損害賠償責任を負った等

 

2.家主費用特約

賃貸住宅(借用戸室)内での死亡事故に伴う家賃の損失や、その戸室を賃借可能な状態にする為の費用、火葬や遺品整理等にかかる費用を補償します。

(例)賃貸住宅(借用戸室)内で死亡事故(孤独死等)が発見され、その戸室の新たな入居者が見つからず、家賃収入が5ヶ月間停止してしまった場合の家賃保証、賃借可能な状態に戻すための清掃費用や改装費用の負担等

 

3.家賃収入特約

貸している住宅が火災などにより損害を受けた結果、被った家賃収入の損失を補償します。

(例)他人に貸している建物が火災による損害を受け、家賃収入が6ヶ月間停止してしまった等

これらの特約はすべて、オーナー向けの特約になります。不測の事態に備えて加入しておくと安心です。

また、これらの特約の名称は各保険会社によって異なることもあるので、パンフレットなどを確認おきましょう。

保険金の支払い条件は必ずチェックすべし!

あらかじめ保険金の支払条件のチェックをしておくと、万一の時にも落ち着いて対応ができるようになります。支払条件はパンフレットや約款等に記載がされているので、必ずチェックしましょう。

無料電話サービスなど「サポート体制が整っているか」も確認しよう

保険契約後のサポートが整っていないと、万一の時に不安ですよね。緊急時や保険金請求時に頼りになるかどうかのチェックをしておくと良いでしょう。

各保険会社のサービスとして、「無料の電話窓口」や「契約者専用サイト」を用意している場合があります。疑問点やトラブルが発生した場合の対処方法などを確認することができるので、事前に電話帳やお気に入りに登録しておくことをおすすめします。

1社のみで火災保険を決めるのは危険!相見積もりを取って「ベスト」な選択を

火災保険は内容が似ているものも多いですが、特約の内容やサービスなどは各保険会社によって異なります。

自分にぴったりの火災保険はどの商品なのかを見極めるためには、同条件の相見積もりを取る必要があります。その上で適切な商品を選ぶことが重要です。

マンション・アパートオーナー(賃貸物件オーナー)には損保ジャパンの「個人用火災総合保険『THE すまいの保険』」がおすすめ!

損保ジャパン個人用火災総合保険「THE すまいの保険」

前述でお伝えした選び方のポイントを踏まえると、損保ジャパンの「個人用火災総合保険『THE すまいの保険』」がおすすめです。

この保険をおすすめできる理由は3点あります。

1.オーナー向けにピッタリな特約が充実

先ほど記載した通り、マンション・アパートオーナー(賃貸物件オーナー)が入っておくべき特約が、この商品で付帯できます。

  • 施設賠償責任特約
  • 事故対応等家主費用特約
  • 家賃収入特約

これらの特約を付帯する事で、建物の損害費用だけでなく、孤独死などの死亡事故で発生する清掃費用や家賃収入による損失等もカバーできるので安心です。

自分の不安を解消できるような特約(オプション)があるかどうかチェック

2.基本補償のカスタマイズが可能

先ほど紹介した基本補償は、保険によっては固定されていて、取り外しができないこともあります。

しかし、損保ジャパンの「個人用火災総合保険『THE すまいの保険』」では、水災補償だけを外すなど、その土地のリスクに合わせて複数パターンから選択できるので、自分好みの保険にカスタマイズすることができます。

例えば、アパートの位置が高台にあって水災のリスクが著しく低い場合などは、基本補償の水災補償を外して契約することで、保険料の節約にもつながります。

※補償内容によって適用条件が変わります。

安くても補償が手薄では意味がない!基本補償の充実度を確認しよう

3.万全なサポート体制でもしもの時も安心

もしもの時のサポート体制は非常に重要です。損保ジャパンの「個人用火災総合保険『THE すまいの保険』」には以下のサポートがついております。

・全国の保険金サービス拠点とLINEによる迅速な保険金支払い

火災保険・地震保険専門の保険金支払いネットワークを全国に展開しています。また、LINEで事故・トラブルの連絡や保険金請求手続きまで完結できます。もちろん、24時間いつでも連絡が可能ですので万一の際でも安心ですね。

・住宅修理トラブルがあったときは弁護士等に相談可能

悪質な住宅修理業者との契約トラブルを解決するために支出した、弁護士費用や弁護士等への法律相談費用への補償が自動セットされています。

※保険の対象に建物が含まれている場合

個人用火災総合保険『THE すまいの保険』の申し込み方法

インターネットでは申込ができませんので、比較サイトの運営代理店や、最寄りの代理店にご連絡するかたちで契約ができます。

みんかぶ保険では、複数商品の比較と専門知識を持っている募集人と無料で相談ができますので、まずはお気軽にご相談・お見積もり依頼ください。

マンション・アパートオーナーが火災保険を選ぶ際の注意点

マンション・アパートオーナー向け火災保険選ぶ際の注意点

火災保険を選ぶ際の「注意点」を記載していきます。加入する際には確認するようにしましょう。

特約の付帯ができているか

マンション・アパートオーナー向け特約が、ちゃんと付帯されているか確認は必須です。

オーナー向け特約が付帯されていないと、家賃収入などの補償が無い状態になってしまうので、必ず付帯するようにしましょう。

補償内容の理解しているか

補償内容を理解をしておく必要があります。

どんな時に補償されるのかされないのかという部分を把握していないと、自身の火災保険で補償されるのに請求手続きを行わなかったり、補償されると思っていたのに補償されないということが起きてしまいます。

また、火災保険の請求期限は損害を受けてから3年です。損害から3年以内であれば、過去に遡って保険金請求が可能ですので、覚えておくと良いでしょう。

自己負担額は適切な設定になっているのか

火災保険で損害があった場合、保険金から自己負担額分の金額を差し引いた額を受け取れます。

自己負担額を高く設定すれば、その分保険料は安くなりますが、万一の際の金額は減ってしまいます。自己負担額の設定が適正な金額になっているのかどうかの確認が必要です。

火災保険選びは手間もかかって面倒という方は、一括見積もりで保険のプロに相談するのがおすすめ!

今回は、マンション・アパートオーナーにおすすめの火災保険について解説してきました。記載したポイントを抑え、必要な補償を選択することで自分のニーズにあった火災保険に加入できるでしょう。

火災保険は、保険会社によって特色が異なります。ニーズにあった保険を探す際には各社の見積もりを比較する必要があります。

みんかぶ保険の「火災保険の一括見積もり」では、面倒な手間もなく適切な火災保険を効率的に見つけることができます。お気軽にお問い合わせください。

お持ちのマンションやアパートの安心を確保するために必要な火災保険は、自分にピッタリの保険を選ぶことが重要です。

*この記事は概要を説明したものです。詳しい内容につきましては、取扱代理店または引受保険会社までお問い合わせください。 
【引受保険会社】損害保険ジャパン株式会社
承認番号:SJ23-10008  承認日:2023/11/14

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資産形成メディア「みんかぶ」を中心に、金融商品の記事の執筆を行っています。資産運用のトレンド情報や、初心者が楽しく学べるお金の基本コラムなど、資産形成をするすべての人に向けた記事を提供します。

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※見積もりの段階では保険会社に個人情報が送信されないので、保険会社から営業メールやDMが来ることはありません。

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