医療保険やがん保険、死亡保険など、万が一のときに備えるための生命保険。
もしものときには大きな力を発揮してくれますが、毎月保険料を支払わなければいけませんし、どうやって選ぶべきかもわからないですよね。
そう考える方も多いはず。
そこで、今回は
- 生命保険はいらないと言われている理由
- 生命保険の必要性が低い人・高い人とは
- 生命保険が必要かどうかの判断基準
について解説していきます。年代やライフステージ別の生命保険の選び方についても解説しているので、保険選びに役立ててください。
生命保険がいらないと言われる理由は?
生命保険が本当に必要なのかどうか疑問に感じる方のために、まずは「生命保険は必要ない」と言われる理由についてご紹介してみます。
生命保険がいらないという意見の根拠として、主に以下の4つが挙げられます。
- 公的医療保険があるから
- 保険料が無駄になる可能性があるから
- 遺族年金があるから
- 預貯金で備えられるから
公的医療保険があるから
生命保険がいらないと言われる理由として、充実した公的医療保険が挙げられます。
日本は国民皆保険制度を採用しており、ほとんどの方が公的医療保険に加入しています。そのため、支払う医療費は3割負担(年齢や所得により異なる)で済むことが多いです。
さらに、一定期間内にかかった医療費が上限額を超えた場合、その超過分が支給される「高額療養費制度」も利用可能。そのため公的医療保険に加入していれば、自己負担額は一定の金額に抑えられるケースが多いでしょう。
支払事由に該当しない(保障を受け取れない)可能性があるから
生命保険がいらないと言われる根拠として、支払事由に該当しない(保障を受け取れない)可能性も挙げられます。生命保険に加入しても、万が一のことが起こらなければ保険料は支払うだけになってしまうことがあるからです。
生命保険は、死亡や病気、ケガなど、万が一のときに備えるためのもの。しかし「もしものとき」が起こる確率は決して高くはありません。例えば、厚生労働省の「令和2年度患者調査」によると、病気やケガで入院する人は1%程度と報告されています。
出典:令和2年度患者調査
そのため「生命保険に入ったところで保険料の支払いが無駄になるのでは?」という意見もあります。
遺族年金があるから
遺族年金があるため、生命保険は必要ないと考える方もいらっしゃるでしょう。
遺族年金とは、配偶者や家族が亡くなった際に、遺族に年金が支払われる公的制度です。生命保険に加入しなくても、遺族の経済的な負担はある程度軽減できそうですね。
ただし、お金を受け取るためには一定の条件を満たさなければなりません。遺族年金の条件や金額について、事前にきちんと確認しておく必要があります。
以下に、遺族基礎年金の受給例を記載します。
- 条件:死亡した人が生計を維持されていた、子のある配偶者、または子が年金受給の対象者となる
- 金額:1年あたり795,000円 + 子の加算額
預貯金で備えられるから
生命保険がいらないと言われる理由として「生命保険に加入するかわりに預貯金で備えた方がいい」というものも挙げられます。
預貯金額によっては、生命保険に加入しなくても入院費用や遺族の生活費をカバーすることもできます。特に独身の方であれば、自分の生活費や医療費を準備できれば問題ないケースも多いでしょう。
生命保険の必要性が低い人は?
生命保険がいらないと言われる理由について確認したところで、生命保険の必要性が低い人の特徴について解説していきます。
以下に当てはまる方は、生命保険の必要性は比較的低いでしょう。
- 独身の人
- 貯蓄が十分にある人
独身の人
扶養する家族がいない方は、死亡や入院によって経済的に困ってしまう人が少ないため、生命保険の必要性が低いといえます。
自身の入院費用やその後の生活費用、葬儀費用などに対する備えができていれば、生命保険に加入して追加で準備しなくても大丈夫でしょう。
もちろん独身の方であっても、入院費用や預貯金に不安がある方は生命保険に加入しておくのもおすすめです。お金が貯まるまでのお守りとして、生命保険に加入するのもひとつの手ですね。
貯蓄が十分にある人
扶養する家族がいても、十分に貯蓄がある人は生命保険の必要性は低いです。
ケガや病気、死亡など万が一のことが起こっても家族が生活できるだけの備えがあれば、わざわざ生命保険に頼らなくても問題ないでしょう。
ただし、どれぐらいの費用がいつ必要になるかは誰にもわかりません。本当に十分な貯蓄があるのかについては、慎重に考えるようにしましょう。
生命保険の必要性が高い人はどんな人?
では逆に、生命保険の必要性が高いのはどんな人でしょうか。具体的に、以下に当てはまる方は生命保険の必要性が高いと考えられます。
- 扶養する家族がいる人
- 貯蓄額がまだ十分ではない人
- 老後資金を準備しておきたい人
- 個人事業主やフリーランス
扶養する家族がいる人
扶養する家族がいる人は、生命保険の必要性が高いと言えます。
もし収入の柱となる人が死亡や病気によって働けなくなった場合、自身だけでなく家族にも大きな経済的負担がかかります。さらには医療費だけでなく、働けなくなることで収入が減少してしまうケースにも備えておく必要がありそうですね。
上記のような費用をすべて自力でカバーするのは難しいでしょう。そのような方にとっては、生命保険への加入は大きな安心材料になりますね。
貯蓄額がまだ十分ではない人
扶養家族の有無に関係なく、もしものときのための預貯金が十分でないと感じる方は、生命保険の必要性が高いでしょう。
預貯金が足りない場合、治療費や生活費が支払えない事態に直面する可能性があります。さらに家族がいる場合は、子どもの教育費や親の介護費など、さまざまな出費にも備えておかなければなりません。
貯蓄だけでカバーするのは、簡単なことではなく時間がかかります。そのため、十分に貯蓄を用意できるまでは、生命保険に加入しておくのがおすすめです。
老後資金を準備しておきたい人
実は老後資金を準備しておきたい方も、生命保険に加入するのがおすすめです。
老後にもらえる年金は、生活費を十分にカバーできるとは限りません。しかし「貯蓄型」の生命保険であれば、解約することでそれまで支払った保険料を契約期間に応じて「解約払戻金」として受け取れます。
ほかにも、公的年金制度だけでなく個人年金保険や確定拠出年金を活用するのもおすすめです。
個人事業主やフリーランス
個人事業主やフリーランスは、会社員に比べて生命保険の必要性が高いと言えます。
会社員であれば、厚生年金や傷病手当金など会社員ならではの保障が受けられます。ただし、個人事業主やフリーランスは会社員ほど手厚くカバーされているわけではありません。そのため、病気やケガによって働けなくなった場合、経済的な負担が大きくなってしまいます。
貯蓄や収入が十分にある場合は問題ありませんが、不安に感じる方は生命保険への加入を検討しましょう。
生命保険はどうやって選べばいい?
「自分は生命保険の必要性が高いことはわかったけど、加入する生命保険はどうやって選べばいいんだろう?」
そのような迷いを感じている方もいらっしゃるでしょう。
ひとくちに生命保険といっても、その種類はさまざまです。どんなタイミングでどのようなリスクに備えるべきかを理解することで、あなたに必要な保険がぐんとわかりやすくなるはず。
ここからは生命保険の選び方について、年代別とライフステージ別の2つの視点から解説していきます。
年代別の選び方
まずは年代別の選び方についてご紹介します。加入する人の年齢によって、必要となる生命保険は変化します。
20代〜30代は医療保険で最低限の備えを
20代や30代は年齢がまだ若いこともあり、死亡保険の必要性はまだ低いでしょう。一方で、その後年齢を重ねるごとに病気になるリスクが高まるため、早めに医療保険を検討しておくのがおすすめです。
また20代や30代は、出産によって家族が増える時期でもあります。出産費用や養育費も必要になってくるので、出産を考えている家庭は生命保険の必要性が高くなります。
初めて医療保険に加入する場合「どのような保障が必要か」「どの商品を選べばいいか」がわからない人も多いはず。まずは医療保険の選び方や人気おすすめランキングをチェックし、保険選びをよりスムーズに進めていきましょう。
20歳(20代)男性の終身医療保険の保険料比較
20歳(20代)女性の終身医療保険の保険料比較
40代〜50代は減収リスクにも備えておくと安心
40代以降は収入額が大きくなるため、家計への影響が大きい年代でもあります。言い換えれば、病気やケガで働けなくなった場合、自身や家族に対する経済的なダメージが大きくなります。
そのため、働けなくなることによる収入の減少に備えておくと安心です。具体的には、医療保険やがん保険に加え、就業不能保険も候補にあがりそうですね。
また、介護が必要になる可能性もあるため自身の介護保険についても早めに検討しておきましょう。
老後の病気にも備えたい人は、終身医療保険に早めに加入しておくのがおすすめ。加入時期が早いほど、毎月の保険料は割安です。
みんかぶ保険では、終身医療保険の選び方やおすすめランキングも掲載しています。商品ごとの保障内容や保険料の目安を把握すれば、より自分に合った保険を見つけやすくなるでしょう。
40歳(40代)男性の終身医療保険の保険料比較
40歳(40代)女性の終身医療保険の保険料比較
ライフステージ別の選び方
次に、ライフステージ別に生命保険の選び方について解説していきます。
就職時や定年退職時は生命保険の必要性は比較的低い
働き始めたばかりのときや退職するタイミングにおいては、生命保険に加入する必要性はそこまで高くありません。
就職時はまだ収入がこれから安定していく段階です。そのため働けなくなったとしてもただちに経済的ダメージをうける可能性は低く、保険料もすぐには支払いたくないと考える方が多いでしょう。
また定年退職後は年金が支給されるため、病気やケガになっても経済的安定感はあまり崩れません。したがって、急いで何かしらの生命保険に加入する必要性は低いです。
もちろん収入額や貯蓄状況によって必要性は変化します。また定年退職しても子どもの養育費が必要なケースもあるため、生命保険が本当に必要ないかどうかはきちんと考えましょう。
生命保険の必要性が特に高いのは「出産時」や「住宅の購入時」
一方で、出産をするタイミングや住宅を購入する際には、生命保険の必要性が特に高くなります。
もし出産を考えているのであれば、出産のための費用はもちろん、子供が独立するまでの生活費や教育費も必要になります。
また、住宅ローンを組む場合、完済前に収入の柱となる家族が働けなくなると、経済的な負担が一気に大きくなります。
そのため、出産や住宅の購入を決める際には生命保険への加入を検討するのがおすすめです。医療保険や死亡保険はもちろん、子供のための「学資保険」や住宅ローンのための「団体信用生命保険(団信)」に加入しておくと、より安心できますね。
特に団信に加入しておけば、住宅ローンの不安を大きく軽減できます。そのため生命保険に求める保障の手厚さが低くなり、保険料も見直せるでしょう。
生命保険に加入している人は約8割
実は、生命保険に加入している人の割合はとても大きいです。生命保険文化センターの「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、男女合わせて79.8%もの人が何かしらの生命保険に加入しています。
出典:生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」
生命保険の必要性がわかっても、どれぐらいの人が生命保険に加入しているのか気になるところでしょう。ですが、調査結果からわかるように、ほとんどの人が生命保険に加入しているようです。
将来何が起こるかわからないからこそ、あらかじめ対策をしている人が多数派であると言えますね。
生命保険に加入するかどうか迷ったら保険のプロに相談
とはいえ、加入する生命保険の選び方やタイミングについては、判断が難しいポイントです。
ひとくちに生命保険といっても、保険の種類はさまざま。保険会社も複数ある中で、自身にぴったりの保険商品を選ぶのは骨が折れる作業です。
各社の見積もりを取りつつ、保障内容や保険料を比較し、さらにはキャンペーン情報や細かな注意事項にも目を通し……考えるだけで大変そうですよね。
だからこそ、保険を選ぶときは専門知識を持つプロに頼るのがおすすめです。
みんかぶ保険では、保険に関する知識を豊富に持つプロに、無料で相談することができます。回数に制限はなく、納得いくまで無料で利用できます。
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生命保険はいらないという意見に関するよくある質問
「必要な保険は3つだけ」というのはどういう意味ですか?
「必要な保険は3つだけ」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。
この場合における「3つの保険」には、実は明確な定義がありません。そのため、「必要な保険は3つだけである」と紹介している人やウェブサイトによって、指している保険の種類は異なります。
言い換えれば、本当に必要な保険は人によって異なるということです。収入や年齢、家族構成などを踏まえた上で、生活に大きな影響を与えうるリスクについてまずは考えてみましょう。
生命保険に入っておかないと後悔しますか?
生命保険に入らず後悔するかどうかは人によって異なるため、一概に結論をお伝えすることはできません。
あくまで生命保険は「得をするかどうか」ではなく「お守り」としての役割を持つものです。
たとえ生命保険を利用する機会が少なくても、万が一の時には大きな負担を強いられます。そのような事態に自力で対応できるかどうか、慎重に考えた上で加入するかどうか決めましょう。