住まいの安心を守るために必要な「火災保険」。
火災保険の補償内容が十分でないと、住まいが火災や自然災害に巻き込まれてしまったとき大損失になってしまいます。
とはいえ、補償を手厚くしすぎると「毎月の火災保険が高すぎる」という事態になりかねません。この記事を読んでいる人も「火災保険の金額が高いから見直したい」という悩みを抱えているのではないでしょうか。
そこで、この記事では「火災保険を見直すおすすめのタイミングと見直しポイント」をわかりやすく解説します!
火災保険を見直して負担を減らし、毎月の生活を少しずつ豊かにしていきましょう。
火災保険を見直すおすすめのタイミングはいつ?
火災保険を見直すタイミングは、大きく分けて5つあります。
火災保険を見直す5つのタイミング
- 新規の賃貸契約をするタイミング
- マイホーム(住宅)購入をするタイミング
- マイホーム(住宅)のリフォームをするタイミング
- 居住者に変更があったタイミング
- 火災保険の更新時期(満期)
ただ、上記のタイミングはあくまで目安です。もしあなたが「毎月の火災保険料が高くて、家計が圧迫されている」と感じたのであれば「今」が見直すタイミングです。
今すぐに火災保険の乗り換えをしなくとも、乗り換え候補を決めておけば、スムーズに手続きを進められますからね。
それでは、各タイミングがなぜ火災保険の見直しにおすすめのタイミングなのかを一つずつ解説します。
新規の賃貸契約をするタイミング
賃貸契約をする際には、ほぼ必ず火災保険に加入することになります。もし、あなたが近々引越しを考えているのであれば火災保険を見直すチャンスです。
しかし、「賃貸契約のときって、火災保険が指定されているものでは?」と疑問に思いますよね。
結論としては、賃貸契約時に加入する火災保険は自分で選ぶことができます。なぜなら「賃貸借契約」と「火災保険契約」は別物であり、私たちは加入する保険を選ぶ権利があるからです。
仮に今、補償内容が手厚すぎる火災保険に加入していて、引越しの予定がある場合には、火災保険の見直しの絶好の機会といえます。
月々数千円変わるだけでも、年間では万単位の金額差が生まれますからね。
マイホーム(戸建または分譲)購入をするタイミング
マイホームを購入する際も、火災保険を見直すチャンスです。
マイホーム購入にもお金がかかりますし、住宅ローンの返済も始まるはず。だからこそ、必要以上に火災保険料を払わないことが重要になります。
新しい住まいの家財はいくらくらいの補償金額でカバーできるのか、必要な特約はあるのか、などをしっかり確認して加入する火災保険を選びましょう。
マイホーム(住宅)のリフォーム・増築をするタイミング
前提として、マイホームのリフォーム・増築をする場合は、現在加入している火災保険の加入会社へ連絡が必要です。理由は、建物の「評価額」に変化が起きるからです。
ただ結局、保険会社に連絡をして保険料の変更をしなければいけないのであれば、このタイミングで火災保険ごと見直してしまった方が、火災保険料の負担を減らせる可能性があると思いませんか?
特に増築の場合は、今よりも保険料が高くなる可能性も十分ありますから、少しでも負担を減らすために火災保険を見直してみましょう。
住んでいるの人数が変わるタイミング
住んでいる人の人数が増減する際も、火災保険を見直すのにおすすめなタイミングです。
例えば、お子さんを含め家族3人で暮らしていたとします。そしてお子さんが、無事大学受験に受かり一人暮らしを始めるとしましょう。また、社会人になってから一人暮らしを始めるケースもありますね。
すると、お子さんが使っていた家具やスペースが空くことになります。家具が減れば「家財の評価額」も変化するため、見直すタイミングとして適しているということです。
家財の評価額は減っているのに、そのままの火災保険料を支払うのはもったいないですからね。
火災保険の更新時期(満期)
最後は定番ですが、「火災保険の更新時期」には火災保険を見直すことをおすすめします。理由は火災保険も、今のニーズに合う新しい保険が増えているからです。
家電やゲーム機器、スマートフォンなどがどんどん新しくなるのと同様に、火災保険も現代のニーズに合わせた保険が登場しています。
だからこそ、火災保険の更新時期には何も考えずに更新するのではなく、今の火災保険よりもお得(割安)なものがないかチェックしてみましょう。
火災保険を見直すメリット
火災保険を見直すメリットは、大きく分けて3つあります。
火災保険を見直す3つのメリット
- 保険料が安くなる可能性がある
- 必要十分な補償範囲を再確認できる
- 今のニーズに合った新しい火災保険に加入できる
1番大きなメリットは、なんといっても今より火災保険料を節約できる可能性があることです。
メリットをしっかり把握することで、重たい腰をあげてでも火災保険を見直した方がいいと思うはずです。
保険料が安くなる可能性がある
一番大きなメリットは、保険料が安くなる可能性があることです。
例えば、今の火災保険の内容が「家財の保険金額は1000万円、特約もできるだけ盛り込んだフルオプション」だったとします。
この場合の年間の火災保険料は、およそ7万円前後になります。
(一戸建て住宅、建物2,000万円、家財1,000万円、新築、類焼、個人賠償付の場合の当社調べ)
ただ住んでいる地域によっては、特約で保証されている被害が起きづらい場所であったり、家財の数が少なく300万円程度の保険金額で十分な場合もあるはずです。
そこで家財の補償金額を見直したり、特約の見直しを行うことで、目安ではありますが 年間数千円、5年、10年契約であれば「1~2万円程度」保険料を減らせる可能性があります。
必要十分な補償範囲を再確認できる
火災保険には、主に以下の補償内容が用意されており、必要に応じて補償を追加することになります。(正確には補償を含む火災保険を選ぶことになります。)
- 火災、落雷など
- 風災、雹災、雪災
- 水災
- 水ぬれ(水漏れ)
- 破損、汚損
- 物体飛来(台風で看板や障害物が飛んできた場合など)
- 盗難
火災保険を見直すことで、今住んでいる住宅に本当に必要な補償内容を見直すことができますし、手薄になっていた補償に気づき、万が一に備え直すこともできます。
ただし、補償内容が増えると保険料も高くなってしまうので注意しましょう。あくまで「自分にとって必要な補償」を盛り込むことが大切です。
今のニーズに合った新しい火災保険に加入できる
火災保険も顧客ニーズに合わせて新しい商品が出てきています。
加入している火災保険よりもコスト面、補償面で優れたものが見つかる可能性があるので、定期的に見直すことで「無駄の少ない補償内容・保険料」で住まいを守ることができます。
火災保険を見直す際のポイント
火災保険を見直す際のポイントは下記3点です。
火災保険を見直す際の3つのポイント
- 火災保険料は他社と比べて高いか安いか
- 保証範囲に過不足はないか
- 途中解約したほうがお得なのか更新まで待った方がお得なのか
火災保険料は他社と比べて高いか安いか
同じ補償内容でも、火災保険料は保険会社によって異なります。自分が欲しい補償内容の火災保険が、どこが一番安いのかは必ず確認しましょう。
各社の保険料を一つずつ調べるのが面倒なら、「火災保険の比較・見積もり」で複数の火災保険を一括見積もりできます。保険のプロに無料で相談できるので、補償内容や特約に悩んでいる方も気軽に相談してみましょう。
補償範囲に過不足はないか
火災保険料を気にするあまり、補償範囲を少なくしすぎてしまうのは危険です。いざ水災や風災、雪災などに遭った際に補償を外してしまっていると、修繕費用などの「自己負担分」が大きくなってしまいます。
ですから、過不足がない補償範囲になっているか確認するようにしましょう。お住まいの地域の特性やどの補償をつけるべきか迷っている方にも「一括見積もり」は便利です。
無理な勧誘などは一切ありません。あなたが知りたいことについて、保険のプロがていねいに回答してくれます。
途中解約したほうがお得なのか更新まで待った方がお得なのか
最後は、いつ乗り換えるのがお得なのか確認することです。
現在他の火災保険に契約している場合は「次の契約更新時に乗り換えた場合」と「今乗り換えた場合」の金額を比較してみましょう。
また、火災保険契約時に一括払いしてしまっている場合でも「解約返戻金」が受け取れます。そのため「いくら戻ってくるのか」+「今後いくらの差額が生まれるのか」の合計額を算出して乗り換えするかどうかを決めるのがおすすめです。
解約返戻金に関しては「火災保険を乗り換える際の注意点」でも解説しています。
火災保険の乗り換えをする手順
「よし、火災保険を見直すメリットもポイントも分かったし、いざ見直しをしてみよう!」
火災保険の乗り換えをするためには6つの手順をふむ必要があります。
火災保険を乗り換えるための6つの手順
- 火災保険の見直しを行う
- 乗り換え先の火災保険を決める
- 現在契約している火災保険の解約を行う(中途解約を含む)
- 乗り換え先の火災保険の契約を締結させる
- 1番お得な支払い方法を選ぶ
- 見直すタイミングで紹介したタイミングで適宜見直しをする
あなたが火災保険の乗り換え作業でつまずかないよう、注意点や手順内容をわかりやすく解説します。
火災保険の見直しを行う
まずは、火災保険を見直す際のポイントで紹介したポイントを踏まえて「今加入している火災保険がベストなのか」それとも「他にもっと良い火災保険があるのか」を判断しましょう。
特に見直すべきは「補償範囲」と「家財保険の金額」です。
意外と、雪害が起きる可能性が低い地域なのに雪災の補償が組み込まれていたり、実際の家財評価額よりも高い家財保険に入っていたりするもの。
「自分のところはきっと大丈夫」と思わず、一度調べてみましょう。
乗り換え先の火災保険を決める
現在加入している火災保険よりも良い補償内容・保険料の保険がありそうだと思ったら、本格的に乗り換え先の火災保険を決めましょう。
「火災保険の乗り換え先探しが一人では不安」という場合は一括見積もりを使って、専門家と相談しつつ最適の火災保険を探すのがおすすめです。
現在契約している火災保険の解約を行う(中途解約を含む)
現在の火災保険の解約は、
- 加入している保険会社へ解約したい旨を連絡
- 必要書類を持って営業所へ行く または オンラインで解約申し込みをして書類を郵送
という流れで行うのが一般的です。加入している保険会社へ電話するのが一番正確ですので、確認をしてみましょう。
乗り換え先の火災保険の契約を締結させる
解約が済んだら、次は「乗り換え先の火災保険契約」をしましょう。
印鑑(金融機関口座の届出印)
引き落とし口座(金融機関口座)の情報
上記に加えて、保険会社から指定された書類を持参して契約を進めます。
一戸建ての場合
- 建築確認申請書(第1面~第5面)
- 確認済証
- 検査済証
- 建築住宅性能評価書
- 全部事項証明書
- 物件の仕様書・図面・パンフレットなど
マンション/アパートの場合
- 重要事項説明書
- 全部事項証明書
- 売買契約書
1番お得な支払い方法を選ぶ
最後に1番お得な支払い方法を選んで完了です。
クレジットカードで払った方がポイント還元などが得られる可能性もあるので、決済手段も工夫できるとなお良いですね。
※なお割引率の高かった10年契約の火災保険は、2022年10月に廃止されました。
見直すタイミングで紹介したタイミングで適宜見直しをする
あとは、1度見直したらあとは放置するのではなく「見直すタイミング」で紹介したタイミングでときどき見直しを行うのがおすすめです。
月日が経つにつれ生活スタイルは変化するはずですから、その変化に合わせて火災保険など「万が一の備え」の見直しも行っていけるとよいですね。
火災保険を乗り換える際の注意点
最後に、火災保険を乗り換える際に気をつけていただきたい「2つの注意点」を説明します。
火災保険を乗り換える際の注意点
- 中途解約の場合「解約返戻金」がいくら返ってくるか事前に確認する
- 保険金額と住宅ローンの返済額のバランスを確認する
中途解約の場合「解約返戻金」がいくら返ってくるか事前に確認する
現在契約している火災保険を中途解約する場合は「解約返戻金」を受け取れる可能性があります。
解約返戻金とは、火災保険契約時に「一括払い」で保険料を支払っている場合、残りの契約期間に応じて保険会社から支払われるお金のことです。
簡単にいえば「払いすぎているお金を何割か返してくれる制度」のことです。契約している保険会社に聞けばいくら戻ってくるか教えてくれるので、乗り換え前に確認しておきましょう。
保険金額と住宅ローンの返済額のバランスを確認する
もし現在持ち家に住んでおり、住宅ローンを組んでいる場合は、住宅ローン残高が保険金額を上回らないよう注意が必要です。
「保険金額 < 住宅ローン残高」になってしまうと、持ち家がなんらかの被害を受け「再建」を余儀なくされた場合、自己負担金額が大きくなってしまうからです。
以上の2点を踏まえれば「火災保険の見直しをしたのにかえって損してしまった」という可能性を下げられます。
火災保険の乗り換え先は「一括見積もり」で探そう
今回は火災保険の見直し方について説明してきました。ポイントさえ抑えてしまえばそんなに難しくないと思っていただけたのではないでしょうか。
とはいえ、火災保険を1から探すのは手間がかかります。もし火災保険の見直しを真剣に考えているのであれば「みんかぶ保険の一括見積もり」を活用してみませんか?
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