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自動車保険18歳〜20歳の月額平均・相場はいくら?保険料を安く抑えられる保険の選び方も紹介

著者:みんかぶ編集室

「20歳以下の自動車保険ってどれくらいの保険料なの?20歳以下の自動車保険の保険料はどうすれば抑えられるの?」

20歳以下であれば、初めての自動車保険で保険料の相場観が分からず困っているという人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、20歳以下は自動車保険の保険料が高くなりがちです。

この記事では、20歳以下の自動車保険の月額平均・相場から保険料が高くなってしまう理由や、保険料を安く抑えるために必要な知識を解説します。

20歳以下(18、19、20歳)は自動車保険の保険料が高い

自動車保険は20歳以下(18、19、20歳)の方は、他の年齢の加入者と比べて保険料が高くなってしまう傾向にあります。

まず知っておいてほしい知識として、自動車保険は以下のような区切りで保険料が変わるということを覚えておきましょう。

  • 全年齢補償
  • 21歳以上補償
  • 26歳以上補償
  • 30歳以上補償
  • 35歳以上補償

※30歳以上と35歳以上の区切りがない保険会社も多い

年齢による保険料の区切りは保険会社によって多少の違いはあれど、全年齢補償が一番保険料が高く、年齢が上がるごとに保険料の割引率が高くなっていきます。

20歳以下は最も保険料の割引率の低い「全年齢補償」を選ぶしか無いため、保険料が高額になってしまうのです。

20歳以下(18、19、20歳)の自動車保険料が高い理由

そもそもなぜ20歳以下は保険料が高く設定されているのでしょうか。

主な理由は以下の2つになります。

  • 10代は他の年齢に比べて事故率が高いから
  • 等級が進んでいないから

10代は他の年齢に比べて事故率が高いから

保険というのはリスクの高い人ほど保険料が高く、リスクの低い人ほど保険料が安くなっていきます。

つまり、10代は保険金が支払われる確率が高いため、保険料が高くなっているのです。

では実際に10代の事故率はどれくらいなのでしょうか。

政府の統計で10代の事故率を見てみると、他の年齢と比べて高い傾向にあることが分かります。

年齢別の自己率の推移

e-Stat:道路の交通に関する統計(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00130002&tstat=000001027457&cycle=7&year=20210&month=0&result_back=1&tclass1val=0 )より引用

免許取りたての10代は運転経験が浅いため、事故を起こしやすいと言えます。

保険会社からしても、事故を起こしやすい10代はリスクが高いため、保険料を高く設定しているのです。

等級が進んでいないから

年齢以外で自動車保険の保険料が決まる大事な要素として「等級制度」があります。

等級は1等級から20等級まであり、等級が高いほど保険料の割引率も高くなります。

18歳〜20歳で新規で自動車保険を契約すると、スタートである「6等級」から始まるため、割引率が低く保険料が高くなってしまうのです。

等級は1年間無事故で保険を使わなければ毎年1等級ずつ進級。

逆に、事故を起こして保険を使ってしまった場合、事故の内容によって3等級〜1等級下がってしまいます。

そのため、保険を長期で継続して等級が上がっている人と比べて、等級が低い20歳以下は保険料が高くなってしまう傾向にあるのです。

関連記事:自動車保険の等級とは

18歳〜20歳の自動車保険の相場

では18歳〜20歳の自動車保険の相場はどれくらいになるのでしょうか。

ここでは、実際に代表的な自動車保険会社4社で「年払い」「月払い」それぞれで調べてみました。

18歳〜20歳の年払いの相場

「分割払い(月払い)」と「一括払い(年払い)」では、「一括払い(年払い)」のほうが総支払額が少なくてお得になります。

保険料を分割払い(月払い)すると手数料が掛かってしまうため、一回当たりの負担は小さくなりますが、最終的に支払う総額は増えてしまうのです。

以下が年払いの18〜20歳の相場になります。


車両保険なし 車両保険あり
A社 138,720円 342,120円
B社 163,830円 358,120円
C社 152,680円 318,780円
D社 118,280円 291,140円

契約する車種や細かい補償内容にによって金額は変わってきますが、目安として車両保険なしでは年間約14万円、車両保険ありでは年間約32万円という事が分かります。

18歳〜20歳の月払いの相場

18〜20歳の若い人にとって年払い(一括払い)で支払うのは厳しいため、月払いで支払いたいと考えている人も多いはず。

月払い(分割払い)の場合は、一般的には年間保険料に「分割手数料5%」程度を上乗せした金額を、12分割して毎月支払う事が多くなります。

以下が分割払いの場合の相場です。


車両保険なし 車両保険あり
A社 11,560円 28,510円
B社 14,340円 31,340円
C社 13,350円 26,840円
D社 10,640円 26,200円

契約する車種や細かい補償内容にによって金額は変わってきますが、月払いの目安として車両保険なしでは月々約1万2000円、車両保険ありでは月々約2万8000円という事が分かります。

また、自動車保険の一括払いと月払いの違いと、お得に月払いする方法について知りたい方は「自動車保険の月払いが安い保険会社はどこ?一括払いとの違いとお得に月払いする方法を解説」を御覧ください。

関連記事:自動車保険の月払いが安い保険会社はどこ?一括払いとの違いとお得に月払いする方法を解説 

18歳〜20歳で保険料を安くするにはどうすればいい?

ここまでで18歳〜20歳の場合、自動車保険料が高くなりがちである事が分かったと思います。では保険料を安く抑えるためにはどうしたらよいのでしょうか?

18歳〜20歳の方が保険料を安くする主な方法は以下の6つになります。

  • 家族の等級を引き継ぐ
  • 補償の対象を「本人限定」にする
  • 保険料が安い車に乗る
  • 車両保険への加入方法を検討する
  • 年払い(一括払い)にする
  • インターネット割引を利用する

家族の等級を引き継ぐ

自動車保険は家族の等級を引き継ぐことができます。

そのため、18〜20歳の方でも高い等級から自動車保険をスタートできるのです。

自動車保険は等級が高ければ高いほど保険料が割安になるため、高い等級を持っている家族がいる場合は等級を引き継ぐことができないか確認すると良いでしょう。

ただし、等級を引き継ぐことができる続柄は以下のような決まりがあります。

  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者の同居親族
  • 記名被保険者の配偶者の同居親族

等級の引き継ぎをする場合、特に重要なポイントとしては「同居」が絶対条件になる事。

配偶者以外は、家族間であっても同居していなければ等級の引き継ぎができない点は注意が必要です。

また、等級を譲った側は無保険となってしまい、新規で保険を契約する必要があるので保険料が高くなりますが、年齢の関係で元の保険料が10代よりも安いので家族の合計では保険料は安くなることが多くあります。

実際に家族の等級を引き継いだ場合どれくらいお得になるかなど、等級の引き継ぎについて詳しく知りたい方は「自動車保険の等級は引き継ぎできる?条件や注意点を分かりやすく解説」を御覧ください。

関連記事:自動車保険の等級は引き継ぎできる?条件や注意点を分かりやすく解説 

補償の対象を「本人限定」にする

自動車保険では車を運転する人の範囲を限定するほど保険料が安くなります。

補償範囲は保険会社によって異なりますが「家族限定」「本人・配偶者限定」「本人限定」の中から選ぶ会社が多くなっています。

補償する対象を狭めるほど保険料は安くなり、運転者「本人限定」にすることで保険料が大体7~8%ほど割引になります。

そのため、少しでも保険料を安くおさえたい方は、運転する人の範囲を「本人限定」にすると良いでしょう。

保険料が安い車に乗る

自動車保険は保険料が安い車と高い車があります。

自動車保険の料金を決める要素の1つとして「型式別料率クラス」という車の型式ごとのリスクを「1〜17」のクラスに分けたものがあるのです。

型式別料率クラスが高いほどリスクが高いということになり、保険料が高くなってしまいます。

たとえば「軽自動車やコンパクトカー」と「スポーツカー」では、スポーツカーのほうが車両価格が高い傾向にあるため、保険会社にとってはリスクが高いということになりますよね。

自分の乗ろうとしている車はどのクラスになるかは「損害保険料算出機構」で確認することができるため、これから車を買う場合は一度確認してみると良いでしょう。

損害保険料算出機構:型式別料率クラス検索(https://www.giroj.or.jp/ratemaking/automobile/vehicle_model )

車両保険への加入方法を検討する

自動車保険の保険料は、車両保険の有無や補償内容によって大きく異なります。

極端な話「とにかく保険料を安く抑えたい」という場合は、車両保険を外すことが保険料を安くするのに効果的です。

「車両保険を外すのは不安だけれど、なるべく保険料を抑えたい」という場合は、補償の範囲と免責金額(自己負担額)を工夫しましょう。

車両保険には補償範囲の広いタイプと補償範囲の狭いタイプの2種類あり、補償範囲が狭い方が保険料も安くなるのです。

また、免責金額(自己負担金額)が多いと、保険会社の支払額が減るので保険料も安くなります。

車両保険を使うと等級が下がってしまうため、少額の被害では保険を使わないと考えている人は免責金額を大きくして保険料を抑えるとよいでしょう。

関連記事:車両保険とは?必要性や判断基準、加入前に知っておきたい注意点を解説

年払い(一括払い)にする

「分割払い(月払い)」より「一括払い」のほうが総支払額が少なくてお得になります。

保険料を分割払い(月払い)すると手数料が掛かってしまうため、一回当たりの負担は小さくなりますが、最終的に支払う総額は増えてしまうのです。

一般的に、分割払いの場合は年間保険料に「分割手数料5%」程度を上乗せした金額を12分割して毎月支払っていく事になります。

そのため、一時的な出費の負担は大きくなりますが、資金に余裕があれば「一括」で支払う方がおすすめです。

関連記事:自動車保険の月払いが安い保険会社はどこ?一括払いとの違いとお得に月払いする方法を解説

インターネット割引を利用する

インターネットから自動車保険に加入することで、保険料を安く抑えることができます。

インターネット割引の割引額や割引率は、保険会社ごとによって異なりますが、一般的には5000円〜1万円程度の保険料を割引く保険会社が多くなっています。

少しでも保険料を抑えるためにも、加入を検討している保険会社でインターネット割引が適用できるか事前にチェックしておきましょう。

一日自動車保険は自分の車には使えない点に注意

20歳以下は保険料が高くなりがちなため、あまり車を使う予定のない方だと「一日自動車保険の方が良いのでは?」と思ってしまいますよね。

しかし、一日自動車保険は他人の車を借りる際に利用する保険のため、自分の車には使うことができません。

また、配偶者の車も一日自動車保険は対象外なので結婚している場合は注意です。

20歳以下の方は、車を急いで購入する理由がない場合「全年齢補償」から「21歳以上補償」になるまではカーシェアやレンタカー、必要な時にだけ家族の車を借りて1日自動車保険を利用するという使い方が最も経済的と言えるでしょう。

保険料の安い保険会社を探す

今回は、自動車保険の18歳〜20歳の月額平均・相場から、保険料を安く抑える方法までを解説しました。

自動車保険の各種割引や補償内容は保険会社によって異なります。何社もある保険会社の見積もりを1社ずつそれぞれ取っていくには、時間と労力が相当掛かります。

そこでおすすめしたいのが「一括見積機能の活用」です。みんかぶ保険では自動車保険の一括見積機能を提供しています。

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資産形成メディア「みんかぶ」を中心に、金融商品の記事の執筆を行っています。資産運用のトレンド情報や、初心者が楽しく学べるお金の基本コラムなど、資産形成をするすべての人に向けた記事を提供します。

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