脳卒中でも保険に入れる?脳卒中に備えるための三代疾病保険についてもわかりやすく解説

著者:みんかぶ編集室

監修:

杉本 大輔

2級ファイナンシャル・プランニング技能士 / トータル・ライフ・コンサルタント / フィナンシャル・エージェンシー所属

脳卒中は、日本人の死因の第3位の病気で、治療費が高額になるケースも多いです。体調だけでなく、経済面でも辛くなるのは避けたいところですよね。

では、脳卒中に備えるためにはどうすればよいのか。答えは「医療保険」です。特に脳卒中に代表される三代疾病は「三大疾病保険」によって手厚く備えられます。

すでに脳卒中と診断されてしまったけど、加入できる保険はある?
三大疾病保険ってどんな保険?

上記のような疑問を解決するために、この記事では脳卒中に備えられる保険についてわかりやすく解説していきます。

この記事でわかること

  • 三大疾病保険は「脳卒中」「がん」「心疾患」に手厚く備えられる保険

  • 三大疾病にかかった際に数百万の一時金を受け取れる※

  • すでに脳卒中と診断された人でも「引受基準緩和型保険」や「無選択型保険」なら入れる可能性がある

※支払事由に該当する場合

脳卒中に備えるための保険は?

脳卒中に備えるための保険は、以下のように大きく2種類に分けられます。

  • まだ脳卒中と診断されていない方→三大疾病保険や医療保険

  • 過去数年以内に脳卒中と診断されたことがある方→引受基準緩和型保険や無選択型保険

まずは「脳卒中と診断される前に備えておくための三大疾病保険」について解説します。すでに脳卒中にかかったことがある人は、以下の章からチェックしてください。

脳卒中とすでに診断された人には引受基準緩和型保険や無選択型保険なら入れる可能性がある

脳卒中は保険で備えるべき?

脳卒中は保険で備えるべき?

脳卒中の治療費は高額になりやすく、入院も長引きやすいため、保険に加入しておいたほうが安心です。

しかし本当に保険が必要なのかどうかは、個人の経済状況や不安の強さによって異なります。保険の必要性を判断するためにも、まずは脳卒中の症状や治療にかかる費用・期間を理解しておきましょう

脳卒中は突然発症し、長期間の入院や多額の治療費が必要となる可能性が高い病気です。また、後遺症が残る場合もあり、生活に大きな影響を与える可能性があります。

脳卒中は「がん」「心疾患」と並び、病気による日本人の死因トップ3に入る疾患です。この3つの病気は「三大疾病」と呼ばれています。

主な死因の構成割合(2020年)

国立循環器研究センター「心不全と虚血性疾患の疫学」

脳卒中とは脳の血管が詰まったり破れたりする病気

脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳細胞が損傷を受ける病気です。大きく分けて、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3種類があります。

脳卒中とは脳の血管が詰まったり破れたりする病気

いずれも緊急性の高い病気であり、迅速な治療が必要です。後遺症として、麻痺、言語障害、意識障害などが残る場合があります。そのため、リハビリテーションを含めた長期的なケアが必要となるケースも少なくありません。

長期間の入院や多額の治療費が必要

脳卒中は、発症すると長期間の入院が必要となる場合が多く、治療費も高額になる傾向があります。

厚生労働省によると、脳卒中における1件あたりの治療費は90万5,773円。また入院日数は平均77.4日と報告されています

脳卒中における1件あたりの治療費と入院日数

令和4年度 医療給付実態調査

令和2年患者調査

公的医療保険の対象となる費用は、高額療養費制度により自己負担額を一定以下に抑えられます。しかし脳卒中の治療に必要な費用は、公的医療保険が適用される費用だけではありません。

注意すべき自己負担費用は以下の2つです。

  • 入院中の自己負担費用

  • 公的医療保険が適用されない治療

それぞれの内容について詳しく解説していきます。

入院中の自己負担費用

入院中に必要なのは、治療費だけではありません。通常の部屋ではなく個室への入院時に必要な「差額ベッド代」や食事代など、様々な自己負担費用が発生します。

また入院中は、働けない分収入が減少してしまいます。実際に支払う費用だけでなく、収入の減少額である「逸失収入」についても考慮し、備えておくのが重要です。

入院1日あたりの「自己負担費用と逸失収入の合計」は、平均で25,800円と報告されています。

直近の入院時の1日あたりの自己負担費用と逸失収入の総額

2022(令和4)年度 生活保障に関する調査《速報版》

https://ins.minkabu.jp/columns/medical-insurance-coverage-230626

保険が適用されない治療

脳卒中の症状によっては、一定の効果・安全性が認められているもののまだ公的医療保険の対象となっていない「先進医療」も選択肢に入る可能性があります。

しかし先進医療にかかる費用は非常に高額で、数百万の費用がかかります

先進医療は自由診療のため健康保険の適応外となり、かかった費用は全額自己負担になります。経済的な負担が非常に大きくなってしまうでしょう。

脳卒中と診断された後は一般的な保険に加入しづらい

治療費が高く、長期の入院が必要な脳卒中。しかし診断されてから一般的な保険に入ろうとしても、加入を断られてしまう可能性が高いです

保険に加入する際には、過去の病歴や現在の健康状態などを保険会社に告知する義務があります。脳卒中をはじめとした三大疾病と診断された場合も、正直に告知しなければなりません。

その結果「健康的な人と比べて多額の給付金・保険金を請求するリスクが高い」と判断され、加入を断られる可能性があります。もし加入できたとしても、保険料が割高になったり、特定の病気や部位に対する保障が除外される可能性が高いです。

脳卒中の治療費に備えるなら、健康なうちに保険に加入しておくのがベスト。しかし脳卒中と診断された後でも、利用できる保険がゼロであるわけではありません。

脳卒中に手厚く備えられる三大疾病保険とは?

脳卒中に手厚く備えられる三大疾病保険とは?

脳卒中の治療にかかる多額な費用にしっかり備えたいのであれば「三大疾病保険」がおすすめです

三大疾病保険は、日本人の死因上位を占める「がん(悪性新生物)」「心疾患」「脳卒中」の治療費をカバーする保険です。被保険者が三大疾病にかかった場合に、一時金を受け取れます※

三大疾病に罹患した場合、長期の治療や高額な医療費が必要となる可能性が高いです。三大疾病保険に加入しておけば、そのような経済的なリスクにも手厚く備えられます。脳卒中にかかっても経済的な不安が少ないため、治療に専念できそうですね。

※支払事由に該当する場合

治療費が高額になりやすい「がん」「心疾患」「脳卒中」を手厚く保障

そもそもなぜ「がん」「心疾患」「脳卒中」のみが対象となる保険が必要なのでしょうか?その理由は、必要な医療費が高額になりやすいからです。

三大疾病に該当する病気は、どれも平均的な入院期間や通院期間が長く、症状によっては大掛かりな手術も必要になります。そのため、必要な医療費が高くなりやすいです。

具体的なデータとして、厚生労働書による「治療費」と「平均入院日数」のデータを確認してみましょう。


1件あたりの治療費

平均入院日数

がん

83万9,531円

19.6日

脳卒中

80万9,403円

77.4日

心疾患

93万7,971円

24.6日

令和4年度 医療給付実態調査 統計表 第3表- 疾病分類別、診療種類別、制度別、件数、日数(回数)、点数(金額)

令和2年患者調査 全国編 報告書第31表-退院患者平均在院日数,病院−一般診療所・病床の種類×傷病分類別

上記の数値のうち「治療費」は、公的医療保険が適用される前の医療費です。また高額療養費制度によって、対象となる医療費の金額には上限が設定されます。

しかしそれでも、脳卒中や三大疾病を発症してしまうと、数十万円規模の治療費がかかる可能性は高いです。また入院だけでなく、数年〜生涯にわたる通院やリハビリが必要になるケースもあります。

もし自力で備えるなら、多額の貯金や収入が必要になりそうですね。治療費だけでなく、入院中の生活費も用意しなければなりません。

すでに医療保険に加入している人でも、医療保険の保障だけでは不十分かもしれません。

一時金は100万円〜数百万円もらえる

多額の治療費が必要になる三大疾病ですが、三大疾病保険に入っておけば100万円〜数百万円の一時金が受け取れます。

三大疾病保険で受け取れる一時金の金額は、加入時に契約者が自由に設定可能です。現在の収入や生活水準、予想される治療費などを考慮して一時金の金額を決められるため、。

三大疾病保険を選ぶ際の注意点

三大疾病に対し手厚い保障を用意できますが、三大疾病保険を選ぶ際は注意すべきポイントもあります。

  • 支払事由を確認しておく必要がある

  • 給付回数が決められている場合がある

  • 免責期間が設定されている場合がある

上記の注意点を把握していないと、

一時金をもらえると思ったのに受け取れない…

といった事態に直面してしまう可能性があります。そうならないためにも三代疾病保険に加入する前にきちんと支払事由や給付回数などはチェックしておきましょう。

支払事由を確認しておく必要がある

三大疾病保険の給付金・保険金が支払われるためには、所定の条件を満たす必要があります。この条件は「支払事由」と呼ばれ、保険会社や商品によって異なります。

60日ルールなど条件が設定されている保険は多い

三大疾病保険によっては「60日ルール」のように、一時金が支払われる条件が設定されています。

60日ルールとは、保険会社ごとに定められた「所定の状態」が60日以上続いた場合に、一時金が支払われるという条件のこと

もし60日ルールが設定されている保険に加入した場合、診断後すぐに一時金が支払われるわけではありません。「労働に制限がある」など、保険会社によって決められた状態が一定期間続いた場合に限り、一時金を受け取れます

ただし、60日ルールはすべての三大疾病保険において定められているわけではありません。また「入院や手術が必要になったら一時金が支払われる」といったように、異なる条件が設けられているケースも多いです。

保険商品によって、設定されている条件は大きく異なります。60日ルールに限らず、一時金を受け取るためにどのような条件をクリアする必要があるか、必ず加入前にチェックしておきましょう

対象となる病気が限られている場合もある

また三大疾病の中でも、一部の病気が保障の対象外となるケースもあります。例えば脳卒中では、入院日数が一定期間を満たさないケースや一部の症状が保障されない可能性もあります

三大疾病保険に加入する前に、保障対象となる病気の範囲もきちんとチェックしておきましょう。

給付回数が決められている場合がある

三大疾病保険の保険金は、一生涯で何回まで受け取れるかが決まっている場合があります。1回限りと決められている場合もあれば、複数回受け取れるケースもあります。

脳卒中は再発のリスクが高い病気です。10年後の再発率が約50%にのぼると結論づけられた研究もあります。不安な方は、給付回数が多いタイプの三大疾病保険を選びましょう。

Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study

免責期間が設定されている場合がある

「がん」と診断された場合に関しては、加入してから一定期間は給付金・保険金がもらえない「不填補期間」が設けられているケースもあります

がんは自覚症状が少ないため、加入時の告知だけでは発症リスクを正しく判断するのが難しいです。契約後すぐにがんと診断されることもあるので、保険会社は待機期間を設け契約の公正性を保っています

がんの自覚症状がないまま保険に入り、加入直後に多額の給付金を請求する人が増えると、保険会社は資金を用意するために加入者の保険料を値上げする必要があります。一部の人のために保険料が高くなるのは、健康な人にとって不平等ですよね。

脳卒中だけでなくがんにも備えておきたい人は、不填補期間についても頭に入れておきましょう。

脳卒中に対し三大疾病保険で備えるメリット・デメリット

脳卒中に対し三大疾病保険で備えるメリット・デメリット

三大疾病保険への加入は、高額な治療費や生活費の負担軽減、精神的な安心感など多くのメリットがあります。しかしその一方で、保険料の負担や保障範囲の限定などデメリットも存在します。

三大疾病保険に入るメリットとデメリットをどちらも理解した上で、加入すべきか考えてみましょう。

メリット

デメリット

  • 一括で受け取れるため、入院、手術などの治療以外の用途にも使える

  • 脳卒中の治療費に対する不安を軽減できる

  • 先進医療の費用にも備えられる

  • 保障対象の疾患が限定的

  • 条件を満たさないと保険金が支払われないケースもある

  • がんは不填補期間がある

  • 心疾患、脳血管疾患は入院もしくは手術がないと支払われないケースがある

それぞれの内容について、より具体的に解説します。

三大疾病保険のメリット

三大疾病保険に加入する主なメリットは、経済的なリスクへの備えと心の安心感です

  • 入院給付金以外の用途にも使える

  • 脳卒中の治療費に対する不安を軽減できる

  • 先進医療の費用にも備えられる

三大疾病保険に加入しておけば、治療費にしっかりと備えられます。もし先進医療のような高額な治療を受けることになっても、負担を大きく軽減できます。

また治療費だけでなく、生活費やその他の費用もまとめて補填できるのも大きなメリットです。脳卒中になっても自身や家族の生活をある程度カバーできるため、心強いですよね。

三大疾病保険のデメリット

三大疾病保険のデメリットとして、主に保障範囲の狭さと「一時金の支払い条件」が挙げられます

  • 保障範囲が限定的

  • 条件を満たさないと一時金が支払われないケースもある

三大疾病保険では、対象となる病気は3種類に限られてしまいます。幅広い病気やケガに備えたい場合は、医療保険への加入も検討してみましょう。

また保険金が支払われる条件についても、事前に確認が必要です。

三大疾病保険への加入がおすすめな人

三大疾病保険への加入がおすすめな人

三大疾病保険への加入は、以下のような方に特におすすめです。

おすすめな人

具体例

三大疾病のリスクが高い人

家族に三大疾病の既往歴がある人や、生活習慣病のリスクが高い人

経済的な備えが十分でない人

貯蓄が少ない人や、収入が不安定な人、自営業・フリーランスのように利用可能な公的制度が少ない人

精神的な安心感を得たい人

治療費による経済的リスクや病気リスクに対する不安が強い人

三大疾病は平均入院日数が長く、治療には多額の費用が必要です。病気になるリスクが高いと考える人や、自力で備えるのが難しいと感じる人は、三大疾病保険に加入しておけば安心ですね

ただし具体的に「〇〇円貯金があれば大丈夫」とお伝えするのは難しいです。そのため、貯金や収入、健康状態にかかわらず、三大疾病による経済的負担への不安が強いのであれば、加入を前向きに検討してみましょう。

脳卒中は一般的な医療保険でも備えられる

脳卒中に備える方法は、三大疾病保険だけではありません。一般的な医療保険でも、脳卒中は保障対象です

医療保険は、病気やケガによる入院、手術、通院などを幅広く保障する保険です。脳卒中で入院や手術が必要になった場合にも、被保険者は給付金を受け取れます。

医療保険の代表的な保障内容は、以下の通りです。

給付金の種類

内容

入院給付金

入院日数に応じて、1日あたり定められた金額が支払われる

手術給付金

手術の種類や程度に応じて、定められた金額が支払われる

通院給付金

通院日数に応じて、1日あたり定められた金額が支払われる

先進医療特約

先進医療を受けた場合、技術料の実費が給付される

医療保険なら病気の種類を問わず、入院や手術が必要になった際の費用をカバーできます。

三大疾病保険と一般的な医療保険の違い

脳卒中においては、一般的な医療保険でも給付金が受け取れます。そのため

すでに加入している医療保険があるから、三大疾病保険に加入しなくても大丈夫?

と疑問に感じる人もいらっしゃるでしょう。

一般的な医療保険は、病気やケガによる入院・手術などを幅広く保障する保険です。一方で三大疾病保険は、がん、脳卒中、心疾患という特定の病気に特化しています。

保険の種類

保障の対象

基本的な保障内容

医療保険

幅広い病気やケガ

入院給付金、手術給付金など

三大疾病保険

がん、脳卒中、心疾患

一時金

医療保険なら、入院費や手術費など、実際に発生した医療費をカバーできます。しかし三大疾病を十分にカバーできる保障を医療保険で用意する場合、保険料が非常に高額になってしまうでしょう

三大疾病保険なら、多額の治療費が必要になりやすい三大疾病に対してのみ保障を手厚くできます。医療保険のみでカバーするよりも、効率的に病気に備えられるでしょう。

幅広い病気に対応できる保障は医療保険で用意しつつ、特に手厚い備えが必要な病気に関しては三大疾病保険を併用してカバーする、というのもひとつの手ですね。

脳卒中とすでに診断された人には引受基準緩和型保険や無選択型保険なら入れる可能性がある

前述したように、脳卒中と診断されてから保険に加入するのは難しいです。

脳卒中と診断されたあとに保険に加入したいのであれば、「引受基準緩和型保険」や「無選択型保険」がおすすめです。

引受基準緩和型保険とは、一般的な保険よりも告知項目が少ない保険のこと。過去に脳卒中と診断されたことがある人でも、加入できる可能性があります。

一方で無選択型保険は、健康状態に関する告知がそもそも必要ないタイプの保険です。手続きをした人は、健康状態に関係なく加入できます。


健康状態に関する告知

加入ハードル

一般的な医療保険

必要

3種類の中では最も高い

引受基準緩和型保険

必要だが項目が少ない

一般的な医療保険よりは加入しやすい

無選択型保険

不要

最も加入しやすい

脳卒中と診断されたことがある人でも、引受基準緩和型保険や無選択型保険なら加入できる可能性があります。

このあと紹介するメリット・デメリットを踏まえたうえで、加入すべきか考えてみましょう。

自分で判断するのが難しい場合は、みんかぶ保険に相談することも可能ですよ。

引受基準緩和型保険や無選択型保険のメリット・デメリット

引受基準緩和型保険と無選択型保険は、健康状態に不安がある方でも加入しやすいという大きなメリットがあります。一方で、保障内容や保険料には注意が必要です。


メリット

デメリット

引受基準緩和型保険

加入ハードルが一般的な保険よりも低く、持病や既往歴がある人でも保障を受けられる

  • 保険料が一般的な保険よりも割高

  • 保障内容が一部限定的

無選択型保険


  • 免責期間が設けられている

  • 保障額が制限されている

  • 保険料が引受基準緩和型保険よりもさらに割高

加入ハードルが低い代わりに保険料が割高であり、保障内容も制限されています。しかしそのようなデメリットがあっても、加入することによる安心感が上回るのであれば加入しておくのがおすすめです。

https://ins.minkabu.jp/columns/medical-underwriting-criteria-relaxed-insurance-240802

すでに診断された脳卒中は保障の対象外

引受基準緩和型保険や無選択型保険に加入したとしても、既に診断を受けた脳卒中は保障の対象外となるのが一般的です。

しかし、脳卒中が再発した場合に備えたいと考える人も多いでしょう。引受基準緩和型保険や無選択型保険の中には、入院や手術から一定期間が経過した病気は再度保障の対象になる保険も存在します。

将来の不安を少しでも軽減するためにも、保障内容をよく確認し、自身に合った保険を選びましょう。

診断から一定期間が経過すれば一般的な保険にも加入できる

また脳卒中と診断されたことがある人でも、一定期間が経過していれば一般的な保険に加入できる可能性があります。

加入条件は保険会社により異なりますが、治療から5年程度が経過していれば加入可能なケースが多いです。

診断されてから数年が経過している人は、引受基準緩和型保険や無選択型保険に入る前に、一般的な保険の加入手続きもしてみましょう。

まとめ

脳卒中は、医療保険や三大疾病保険で備えられます。特に三大疾病保険は、一般的な医療保険よりも手厚い保障を受けられるのが特徴です。

高額な治療費がかかる病気に対しては手厚く備えたい

と考える人は、三大疾病保険への加入を検討してみましょう。

またすでに脳卒中と診断され、一般的な保険への加入が難しい人は、引受基準緩和型保険や無選択型保険を選びましょう。

とはいえ、どの保険を選べばいいか迷ってしまいますよね。みんかぶ保険の無料相談なら、専門スタッフがご自身のニーズやライフステージを踏まえ、保険選びをサポートいたします。

専門家によるアドバイスが受けられるため、迷いがちな保険選びもスムーズに進められます。保険会社ごとの一括見積もりも依頼可能です。

無料で利用でき、特定の保険商品を無理に勧められることもありません。保険選びにお悩みの方は、ぜひお気軽にご利用ください。

よくある質問

よくある質問

三大疾病保険に関するよくある質問と、その回答をまとめました。

三大疾病保険はいらないって本当?

三大疾病保険は、高額な医療費や生活費の負担を軽減する効果的な手段ですが、すべての人にとって必要な保険であるわけではありません

十分な貯蓄があり、脳卒中の治療費を問題なく支払える人は、三大疾病保険の必要性は低いでしょう。しかし脳卒中や三大疾病を発症した場合の経済的な不安が強いのであれば、三大疾病保険に入っておくのがおすすめです。

三大疾病保険の一時金はいくら必要?

一時金として必要な金額は、個々の状況によって異なります。治療費の平均額に加え、普段の生活費も考慮して、一時金の金額を考えるのがおすすめです

脳卒中の治療には平均で約80万円かかります。また治療費に加え、人によっては家族の生活費や住宅ローンの返済なども必要です。

治療費だけでなく「生活する上でどれだけのお金が必要か」を必ず再確認し、一時金の金額を決めましょう。

脳梗塞では三大疾病保険の保険金がでないって本当?

被保険者が脳梗塞と診断されても、三大疾病保険では保険金を受け取れないケースがあります。「支払事由に該当するかどうか」という点に注意が必要です

医療技術の進歩により、脳梗塞の治療方法は格段に向上しています。保険会社によって、給付金の支払条件が「何日以上の」入院もしくは手術を受けた場合と規定していることがあるので、支払事由はしっかり確認しましょう。中には「一部の脳血管疾患は保障の対象外」と保険会社がはっきり定めているケースも。

保障内容や支払い条件は保険会社によって異なるため、契約前に必ず確認しましょう

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みんかぶ編集室

資産形成メディア「みんかぶ」を中心に、金融商品の記事の執筆を行っています。資産運用のトレンド情報や、初心者が楽しく学べるお金の基本コラムなど、資産形成をするすべての人に向けた記事を提供します。

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