子どもの教育費用やローンの返済など、さまざまなお金がかかるのが40代です。また、40代は病気のリスクが上昇する年代でもあります。
こうした疑問を抱いている方も少なくないはず。この記事では40代における保険の必要性、そして備えておきたい傷病リスクについてわかりやすく解説します。
この記事でわかること
40代の保険※加入率は男女ともに約9割
40代男性は約2万円、女性は1万3,000円が毎月の保険料の平均値
40代は男女ともに傷病リスクが高まる年代である
40代は保険でさまざまなリスクに備えるべき年代と言える
※このデータにおける保険とは、医療保険を含めた生命保険の割合を意味します。
40代は医療保険やがん保険の必要性が高まる年代
40代は傷病リスクが高まるため、保険の必要性が高まる年代といえます。そろそろ40になるし、保険の見直し・加入を真剣に考えなければと思う方も増えてくる年代です。
では、40代で実際に保険に加入している割合はどれくらいなのでしょうか。
生命保険文化センターが発表している「生活保障に関する調査」をもとに、みんかぶ保険が「40代の保険※加入率」をまとめたので確認していきましょう。
※このデータにおける医療保険とは、医療保険を含めた生命保険の割合を意味します。
40代で保険に加入している割合は男女ともに約9割!
まずは男性のデータを紹介します。40代男性の保険加入率は91.0%です。
つづいて、40代女性の加入率です。40代女性の加入率は89.0%と報告されており、男女ともに高い割合で保険に加入していることが分かります。
参考までに、40代からリスクがあがる「がん」に備えるための保険に加入している割合も紹介します。
男性のがん保険・がん特約加入率 |
女性のがん保険・がん特約加入率 |
52.8% |
49.2% |
おおよそ2人に1人の割合でがん保険・がん特約に加入していることが分かりますね。加入率を見てみると、40代における保険の必要性の高さが伺えると思います。
40代は保険料を毎月いくら支払っている?
では、40代では「いくらくらいの保険料」をそれぞれ支払っているのでしょうか。
今加入している保険の保険料が高いのか、安いのか、平均的なのか判断の参考にしていただければ幸いです。
上記のデータをまとめると以下のことが分かります。
40代男性の年間払込保険料(全生保)の平均額は「23.2万円」、月額だと「1万9,333円」
40代女性の年間払込保険料(全生保)の平均額は「15.6万円」、月額だと「1万3,000円」
男性の方が女性よりも支払っている保険料が高め
もし、あなたが支払っている保険料が平均値よりも高すぎる場合は、余分な保障や特約を付けていないか、逆に安すぎる場合はカバーできていないリスクがないかどうかを確認してみましょう。
40歳男性の終身医療保険の保険料を比較・シミュレーション・見積もり
40歳女性の終身医療保険の保険料を比較・シミュレーション・見積もり
40代から高まる傷病リスクはなにがある?
保険加入率のデータという観点からは、40代は保険の必要性を感じている人が多いことがわかりました。
しかし、40代が抱えるリスクがわからないままでは、本当に保険は必要なのか、どんな保障が適しているのかわかりません。
では、40代になると高まる傷病リスクはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な傷病リスクは以下の通り。
生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)
三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)
女性特有のがん(乳がん、子宮頸がん、卵巣がんなど)
うつ病やその他こころの病気
男性は生活習慣病のリスク・女性はがんの罹患リスクが特に高まる
40代は、20代・30代よりも健康への不安が高まる年代です。
厚生労働省のデータに記載がある「世代ごとの気になる傷病の違い」を見てみても、30代から40代になると高血圧症や糖尿病などの「生活習慣病」が気になり始めていることが分かります。
実際、40代は生活習慣病や女性特有のがん(乳がん、子宮頸がん、卵巣がんなど)のリスクが高まる年代です。
もし、なんらかの生活習慣病にかかってしまったり、がん(悪性新生物)になってしまい、長期入院を強いられてしまうと、収入が減り家計が回らなくなってしまう可能性も考えられますよね。
特に、40代〜50代は働き盛りかつ「責任世代」と呼ばれ、収入が増えるだけでなく、仕事の責任も20代、30代と比較して重くなることが多いです。
また、ホルモンバランスの崩れ、更年期障害などが起こり始める年代でもあります。
だからこそ、40代は、傷病リスク・働けなくなるリスクに保険で備えておく必要があるのです。
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40代は3大疾病の罹患リスクも高まる年代なので要注意
40代で高まる傷病リスクは生活習慣病だけではありません。がん、心疾患、脳血管疾患の総称である「三大疾病」のリスクが上がり始める年代でもあります。
三大疾病は大病のため、入院や通院、病状によっては手術も考えられます。
もし、ご自身が手術や入院が必要になってしまうと、高額療養費制度に代表される公的制度では治療費がカバーしきれず、自己負担額が大きくなってしまうかもしれません。
こうした3大疾病に対する保障が手厚いかどうかも、40代になったら考えておきたいポイントと言えますね。
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40代の医療保険・がん保険選びのポイントは?
では、40代の場合、具体的にどのように加入する医療保険やがん保険を選んだり、見直したりするのがベストなのでしょうか。
みんかぶ保険としておすすめする、40代の保険選びのポイントは以下の通り。それぞれ「どんなポイントに着目すべきなのか、どういう順番で保険を選定・見直しすればよいのか」を踏まえて解説します。
重病になったり長期入院が必要になったときに困ることを洗い出す
貯蓄や収入を加味して自分でカバーできるものできないものを整理する
いつまで保険の保障が必要なのかを考える
自分ではカバーしきれないリスクを保障してくれる保険を探す
必要な保障内容が分かったら相見積もりをして加入する保険を決める
自分で保険の見直しや新規加入をするのはハードルが高いと感じているのであれば、みんかぶ保険の無料相談も活用してみましょう。
重病になったり長期入院が必要になったときに困ることを洗い出す
まずは、生活習慣病や三大疾病に罹患してしまった場合に困ることを洗い出してみましょう。
働けなくなって収入が減少すると教育費・養育費が払えないかもしれない
治療費で家計が圧迫されてしまうかもしれない
共働きではないため収入がかなり減ってしまうかもしれない
独身のため収入が減ってしまうと死活問題である
精神病の場合、長期的に働けなくなってしまうかもしれない
子どもの面倒が見れなくなるかもしれない
など、病気になって困ることは人により異なりますが、主に「財政面」で困ることが多いと思います。
また、40代では、お子様がいる家庭も多く「子どもの面倒がみられなくなること」も心配ごとのひとつとして挙げられそうです。
貯蓄や収入を加味して自分でカバーできるものできないものを整理する
次は、現在の貯蓄や収入(傷病手当金を受け取る場合も含む)から、自分でカバーできる毎月の金額を算出しましょう。
もし、貯蓄を含む金融資産が多くあり、万が一自分が病に伏したとしても、保険以外でカバーできるという場合には、そこまで手厚い保障を付ける必要性は低くなります。
一方で、病気になったとき、貯蓄だけでは毎月の支出をカバーできない、生活水準をキープできないという場合には、保険でしっかりと「カバーできない金額」を補填できるよう備えておくことが重要です。
https://ins.minkabu.jp/columns/expensive-treatment-guide-230718
https://ins.minkabu.jp/columns/treatment-cost-limit-230724
いつまで保険が必要なのかを考える
保険選び・見直しの際には、保障内容だけでなく「いつまで保険が必要なのか」を考えておくことをおすすめします。
保険は、万が一に備えるためのものですが、一生涯手厚い保障が必要とは限りません。
お子さまが自立するタイミングや、定年退職するタイミングなど「保険の必要性が以前より低くなるタイミング」があります。
また、保険の保障の手厚さと保険料は基本的に「比例」します。
だからこそ、今の保険がいつまで必要なのか、どのタイミングで見直すのかを事前に決めておくと、保険で悩むことも少なくなりますよ。
保険の加入期間の見直し例
生命保険(死亡保険):定期型より終身型で備える
医療保険:子どもが自立するまでは手厚く、その後は自分が困らない範囲で保障を減らす
がん保険:罹患リスクが高まっていくため加入したままにしておく
自分ではカバーしきれないリスクを保障してくれる保険を探す
自分でカバーできないリスク
保険(保障)が必要な期間
の2つが整理できたら、それらのリスクを保障してくれる保険(医療保険、がん保険、就業不能保険、生命保険、収入保障保険など)を探しましょう。
みんかぶ保険では、実際に加入申し込みをしていただいた人数をもとに作成した「ランキング」と「無料の見積もり・相談機能」の両方を提供しています。
「自分で適切な保険を選べるか不安」という方はお役立ていただければ幸いです。
必要な保障内容が分かったら相見積もりをして加入する保険を決める
最後に、加入したい・乗り換えたい保険に目星がついたら「相見積もり」をして加入する保険を決めましょう。
相見積もりをすることで、必要な保障を最低限の保険料で受けられる可能性が高まります。
保険選びは保障内容だけでなく、保障と保険料のバランスも重要ですからね。
40代が最低限入っておくべき保険は?
最後に、40代なら最低限入っておくべき保険をその理由とともに紹介します。最低限入っておくべき保険は以下の3つです。
医療保険
理由:高額な医療費への備えとして、入院、手術、通院などの費用を保障します。特に、生活習慣病やがんのリスクが高まる40代には不可欠です。がんに対する保障が気になる場合は、特約で手厚くカバーできないか確認してみましょう。
選ぶ際のポイント:保障内容、保険料、特約(がん保険、特定疾病保険など)
生命保険(死亡保険)
理由:万が一の際に、ご家族の生活を支えるための保険です。住宅ローンが残っていたり、子どもが小さい場合は、より高額の保障が必要になります。
選ぶ際のポイント:保障期間(終身型か定期型か)、保険金額
個人年金保険など資産形成の保険
理由:老後の生活資金を準備するための保険です。積み立てていくことで、老後の生活を安定させることができます。
選ぶ際のポイント:積立期間、受取方法、運用方法
ただし、3つすべて加入すると保険料が嵩んでしまうという方もいると思います。
そういうケースでは、重複している保障・特約がないか、保障内容の近いもので保険料がより安い保険がないかを確認してみるのがおすすめです。
それでも保険料が減らない、本当に自分に必要かどうか分からない場合には、保険のプロに相談してみましょう。
40代独身でも保険は必要?
結論から言うと、40代独身で保険が必要かどうかは状況によって必要性も変わってきます。必要派の意見と不要派の意見は以下の通り。
40代独身の方に保険が必要な理由
病気やケガのリスクが高まる: 40代は、生活習慣病や怪我のリスクが高まる年代です。高額な医療費がかかる場合に備えて、医療保険への加入を検討しましょう。
将来の生活設計: 老後や病気で働けなくなった場合の生活資金を確保するために、個人年金保険や就業不能保険も検討の対象になります。
万が一の場合の備え: 死亡保険は、ご家族がいらっしゃらない場合でも、葬儀費用や遺産分割の手続き費用など、後々の負担を軽減するために検討できます。
40代独身の方に保険が必要ないといわれる理由
十分な貯蓄がある: 高額な医療費や生活費を自己負担できるだけの貯蓄がある場合は、保険に加入しなくても良い可能性があります。
会社から十分な保障を受けている: 会社の福利厚生で、医療保険や死亡保険に加入している場合は、個人の保険の必要性は低くなるかもしれません。
上記を踏まえて、自分はどちらの意見に賛同するかどうかで「加入する/しない」を判断すれば、後悔を避けられる可能性が高くなりますよ。
40代の保険の見直し・加入はみんかぶ保険に相談を
40代は保険の重要性が増す時期です。だからこそ、過不足のない保障範囲の保険を選ぶことが重要になります。
ただし、自分ひとりで「自分にぴったりの保険」を選ぶのはなかなか骨の折れる作業です。
もし、自分では難しい、面倒だという方は、みんかぶ保険の無料見積もりで、保険のプロと一緒に「自分に合った保険探し」をしてみてはいかがでしょうか。