健康祝い金がもらえる保険とは?メリットやおすすめな人について解説

著者:みんかぶ編集室

監修:

杉本 大輔

2級ファイナンシャル・プランニング技能士 / トータル・ライフ・コンサルタント / フィナンシャル・エージェンシー所属

民間の保険の中には、保障の対象となる入院や手術が発生しなくても定期的にお金がもらえるものがあることをご存知ですか?

今回ご紹介する「健康祝い金」は、一定期間ごとに数万円程度のお金を受け取ることができます

加入しているだけでお金がもらえるっておトクだな〜!

ですが、健康祝い金についてきちんと理解しておかないと、思わぬ損失を出してしまう可能性もあります。

今回は、健康祝い金付きの保険の保障内容やメリット・デメリットについて詳しくご紹介していきます。健康祝い金付き保険がおすすめな人についても解説しているので、加入しようか迷っている方はぜひチェックしてみてください。

健康祝い金とは?

健康祝い金とは?

健康祝い金とは、健康に過ごせたとき一定の期間ごとに受け取れるお金のことです。

例えば契約してから5年間、入院も手術もせず給付金を受け取ることがなかった場合、お祝い金5万円を受け取れるというような仕組みです。

すべての保険で受け取れるわけではなく、対象となる「特約」をつける必要があります。

健康祝い金をもらうには「一定の条件」をクリアする必要があります。保障や特約をつけたからといって、必ず健康祝い金がもらえるわけではないことに注意しましょう。

健康祝い金がもらえる保険の種類

健康祝い金がもらえる主な保険

  • 医療保険
  • がん保険

医療保険

医療保険の中には、特約をつけることで「健康祝い金」がもらえる保険商品が存在します。

医療保険は、主に手術や入院の費用を補償するための保険です。いつ病気やケガが起こるかわからないものの、手術や入院の頻度は少ない方も多いでしょう。

そのような方は、特約をつけることで 定期的に健康祝い金を受け取れます

がん保険

がん保険とは、名前の通り「がんの治療に関する費用をカバーするため」の保険のこと。医療保険とは異なり「がんの治療費用」に特化していることが特徴です。

こちらも医療保険と同じく、健康祝い金がもらえる特約が用意されている保険商品を選ぶことで健康祝い金がもらえます。(※健康祝い金の名称は保険商品により異なります。)

健康祝い金の金額や条件

健康祝い金の金額・条件

健康祝い金の金額や条件については、保険商品ごとに異なります。

もらえる金額については、5〜20万円が一般的です。保険を契約する際に、金額を決めることができます。

対象となる期間や条件についても、保険商品ごとに定められています。ただし、多くの保険商品に共通している条件として、

  • 一定期間中に給付金を受け取っていない
  • 一定期間中の入院日数が所定の日数以下

といったものが挙げられます。

条件によっては、一度でも給付金を受け取ってしまうと、健康祝い金がもらえなくなることも。契約時にはしっかりと条件を確認しましょう。

健康祝い金のお受け取りイメージ

健康祝い金付き保険のメリット

健康祝い金付き保険のメリット

健康祝い金付き保険に加入すべきかどうかを考えるために、メリット・デメリットをきちんと理解しておくことが重要です。

健康祝い金付き保険のメリット

  • 定期的にお祝い金がもらえる
  • 積み立てができる
  • 保険料の総額が安くなる

定期的にお祝い金がもらえる

健康祝い金付き保険の最大のメリットは、やはりお金がもらえること

健康祝い金付きの保険に加入し、一定条件を満たしていれば、定期的にお金がもらえます。給付金や保険金から差し引かれるわけではないため、いざというときも安心です。

用途は決められていないため、旅行や買い物に使ったり、貯蓄に回したりと自由に使えます。

健康祝い金の使い道は自由

積み立てができる

健康祝い金付き保険のメリットとして「積み立てができる」ことも挙げられます。

健康祝い金を定期的にもらえる保険に加入することは、言い換えれば「保険料の一部を積み立てている」ということでもあります

強制的に積み立てられるため、預貯金が苦手でも無理なく貯められるでしょう。一定期間ごとにまとまった金額を受け取れるため、他の積み立て方法よりも資金効率が良い場合も。

保障による安心感がありながら預貯金もできるのは、健康祝い金付き保険ならではのメリットですね。

保険料の総額が安くなる

健康祝い金付き保険に加入することで、通常の保険よりも、支払う保険料の総額が安くなる場合もあります。

健康祝い金をもらえる保険商品は、通常のプランと比較して月々の保険料は高めです。ただし、健康祝い金として保険料の一部が返還されるため、その分支払う保険料の総額が安くなっていきます

健康祝い金の金額や回数によりますが、実は特約をつけておいたほうが経済的にお得になるかもしれませんね。

健康祝い金付き保険のデメリット

健康祝い金付き保険のデメリット

もちろん、メリットばかりではありません。

健康祝い金付き保険のデメリット

  • 給付金を利用すると健康祝い金がもらえなくなることが多い
  • 保険料が高くなる
  • 途中解約すると損になる

給付金を利用すると健康祝い金がもらえなくなることが多い

健康祝い金付き保険の最大の注意点は、給付金を受け取ると健康祝い金がもらえなくなる可能性が高いことです。

先述した通り、健康祝い金をもらうためには一定条件をクリアする必要があります。中には、給付金を受け取ると、健康祝い金は支給されないタイプも多いです。

そのため、健康祝い金付き保険に加入する際には、健康祝い金の支払い条件をよく確認しておくことが重要です。

保険料が高くなる

健康祝い金がもらえる特約や保障をつける分、つけない場合と比較して毎月の保険料は高くなります

メリットに関する章でお伝えした通り、健康祝い金を複数回受け取ることで保険料の総額は安くなります。裏を返せば、一定の健康祝い金を受け取るまでの期間や、健康祝い金がもらえなかった場合は、保険料による経済的負担が大きくなるでしょう。

保険料の高さも考慮したうえで、経済的に無理のない保険を選ぶ必要があります。

途中解約すると損になる

健康祝い金付き保険は、途中解約すると経済的に損してしまうことになります。

健康祝い金付き保険は、通常の保険料に一定の金額が上乗せされますが、途中解約しても上乗せした分の保険料は戻ってきません。そのため、より自分にぴったりな他の保険商品を見つけても、乗り換えることに対するハードルが高くなってしまうでしょう。

健康祝い金付き保険に加入する前に、上記のようなデメリットがあることについてもきちんと確認しておくのが重要です。

健康祝い金付き保険がおすすめな人は?

健康祝い金付き保険がおすすめな人とは

こんな人には、健康祝い金付き保険がおすすめ!

  • 給付金を受け取る可能性が低い人
  • 保険料の総支払額を抑えたい人
  • 強制的に積み立てたい人

給付金を受け取る可能性が低い人

給付金を受け取る可能性が低い人は、健康祝い金付き保険のメリットを受けやすいでしょう。

  • しばらく入院や手術が必要になる病気にかからない
  • まだ子供の学費は自力でカバーできそう

上記のように、近いうちに給付金を受け取る予定がないと考えている人には、健康祝い金付き保険がおすすめです。

ただし、いつ病気になるか、事故や病気によっていつ働けなくなるかは誰にもわかりません。そのため、個人のリスク観によって判断基準は異なります。

保険料の総支払額を抑えたい人

保険料の総支払額を抑えたいと考えている方にも、健康祝い金付き保険がおすすめです。

健康祝い金を複数回受け取ることで、保険会社に支払う金額がトータルで安くなります。保障内容を制限したり特約を外したりする必要がないため、「保障はなるべく削りたくないけど保険料を安くしたい」と考えている方におすすめですね。

ただし、月々の保険料は高めに設定されており、健康祝い金を受け取るまでは経済的負担が大きくなるため注意しましょう。

強制的に積み立てたい人

預貯金するのが苦手で「強制的に貯蓄したい」と悩んでいる方にも、健康祝い金付き保険がおすすめです。

一定期間ごとに健康祝い金を受け取れるため、保険料の一部を積み立てに回している状態となります。万が一のときに備えながら預貯金もできるため、積み立てがしたいと考えている方は検討してみるのも良さそうですね。

迷ったら保険のプロに相談

とはいえ、健康祝い金付き保険が必要かどうかは個人によって大きく異なります。リスク観やライフプラン、預貯金額などを考慮しつつ、自分が求める保障内容を決めていかなければなりません。

よりお得に契約するためには、保険会社ごとの保険料の比較も必要。キャンペーン情報に、制限事項に……そのすべてをチェックするのはとても大変ですよね。

だからこそ、保険のプロに相談するのがおすすめです。みんかぶ保険では、保険の専門知識を豊富に持つプロに無料で相談できます。

回数に制限はないため、納得のいくまで質問することが可能です。しつこい営業もないため、特定の保険商品を契約させられる心配もありません。

保険について迷っている方は、ぜひ活用してみてください。

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資産形成メディア「みんかぶ」を中心に、金融商品の記事の執筆を行っています。資産運用のトレンド情報や、初心者が楽しく学べるお金の基本コラムなど、資産形成をするすべての人に向けた記事を提供します。

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